研究課題/領域番号 |
18K10238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
猫田 泰敏 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (30180699)
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研究分担者 |
篁 宗一 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60362878)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 看護学 / 量的研究 / 検定力 / 統計的検定 / 看護研究 / cohenのめやす / 効果量 / 検出力 / 第1種の誤り / 第2種の誤り |
研究成果の概要 |
我が国の看護の量的研究では統計的検定がよく用いられる。αはよく活用されるが、βおよび検定力(1-β)に着目されることは少ない。本研究は我が国の検定力の実態について初めて明らかにしたものである。 分析対象は2018-2019年度の日本看護研究学会雑誌掲載の論文とし統計的検定を含む18論文とした。統計の種類ごとの効果量はcohenの目安によった。統計ソフトウェアはPASS2020を用いた。 分析の結果、用いられている検定は10種類であった。検定力の平均は効果量が小では0.27、中は0.76、大では0.92であった。今後は雑誌の種類を海外も含めて拡大し検討を継続したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、日本の看護量的研究における検定力の実態を初めて明らかにすることである。心理学分野では検定力を用いた研究計画の立案は一般的となっているが、看護分野ではあまり進んでいない。 今回は1種類の雑誌を取り上げて検討したが、検定力分析の方法論を看護分野に導入することを主な目的としたためである。分析の結果、看護研究の特性を反映した興味ある結果が得られたものと考えている。 本研究の成果は看護系論文の質の向上に寄与するものであり、ひいては人々の健康な生活作りににつながるものと期待される。また広く統計的検定を用いる学術分野への応用も進めたい。
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