研究課題/領域番号 |
18K10241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
田中 マキ子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (80227173)
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研究分担者 |
磯貝 善蔵 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (20285208)
高橋 佳子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 研究生 (70782027)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 創変形 / せん断力 / 皮膚の可動性 / ポケット形成 / 創の固定 / ずれ抜き / 直接サポート / 間接サポート / ストレス / 負担 / 創の安定 / ズレ抜き / 褥瘡生体モデル / 外力 / 創傷の形態 / ポジショニング |
研究成果の概要 |
褥瘡(床ずれ)を有する患者においては、褥瘡を悪化させないための体位変換(体の向きを変えるケア)が必要と考えるが、現状では、褥瘡の有無にかかわらず、同一のケアが医療・介護現場では行われている。そこで、褥瘡の有無に応じた体位変換としてどのような方法が必要かについて、本研究において検討した結果、間接法の有効性や褥瘡部を浮かす方法の有効性が示唆された。 本研究において明らかとなった方法を用いることは、褥瘡の悪化・拡大を防ぐことにつながる他、看護・介護にかかわる手間やケアのための身体的負担の軽減となり、高齢社会の進展に伴う、寝たきり高齢者等へのケア負担等の課題解決にも朗報となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは、一旦発症した褥瘡の重症化には体位変換(以後、ポジショニングとする)の要因が考えられているものの、その基盤となる概念は確立されていなかった。そのため、看護領域において「褥瘡のない患者に対する予防のためのケアと既に褥瘡を有する患者のためのケア」に違いはなく同じ方法で行われていた。 本研究では、褥瘡の有無やその状態を考慮しポジショニング方法について、スモールチェンジという概念を明らかにした他、ポジショニングにおける間接法・直接法の効果を検討できた。そこで、患者・家族や実施者への身体的・精神的負担の軽減を図ることに寄与でき、本研究の成果が果たす学術的意義や社会的意義は高いと考える。
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