研究課題/領域番号 |
18K10282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
石川 かおり 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (50282463)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 精神障害者 / 親亡き後のこと / 対話型支援 / 地域生活支援 / 家族支援 / 精神科訪問看護 / 精神障害者支援 / 親亡きあとの問題 / 対話 / 訪問看護 |
研究実績の概要 |
令和4年度に精神科訪問看護に関する研究実績のある看護系大学教員および精神看護CNSで精神科訪問看護師経験を有する看護系大学教員に、これまでに行った精神科訪問看護師を対象とした親亡き後のことに関する認識に関する質問紙調査、精神疾患をもつ当事者を対象とした親亡き後のことに関する聞き取り調査、精神障害者の親亡き後のことに焦点を当てた対話カフェの試行に関する分析結果について専門家の立場からスーパーバイズを受け、結果の妥当性や支援の必要性について確認した。令和5年度はこれらの結果をもとに支援ツール案を作成した。支援ツール案について精神科訪問看護師2名、精神科訪問看護師経験のある看護教員3名からのフィードバック得て、ツールを精練した。。 ツールのねらいとして、問題解決というよりも親の老後や死について精神障害者と支援者が対話することに重点を置くこととした。ツールの使用場面として、訪問看護(看護師と患者あるいは家族も一緒に)、デイケアでのグループ活動を想定した。 ツールはノート型とし、内容として1)親の老後や親亡き後の不安、2)自分や親のこれからの生活への希望や理想、3) 希望や理想を実現するためにできること、すべきこと、4) やってみたことを含む。使用方法としては、1)精神障害者から「親亡き後、どうしたらよいか」という相談があった時に、支援者がツールを紹介し対話する、2)本人のペースで話し合う、一度に全てのページを記載しなくてよい、3)グループの場合は、多様な意見や価値観があることを重要視し参加者の視野を広げるとした。 また、このツールを用いることで、1)「親亡き後」についての自分の考えを明確にする、2)「親亡き後」について家族で話し合う機会を提供する、3)「親亡き後」の暮らし方について視野が広がる、4)これからの生活に対して備える等が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス蔓延時3年の遅れが大きく、その遅れの分はやや取り戻せている。
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今後の研究の推進方策 |
地域で生活する精神障害を持つ人(デイケアの利用者など)を対象に、作成した親亡き後の将来に備える対話型支援ツールを用いて対話する機会を設定する。支援ツールを用いた対話の内容および活用してみた感想等を確認し、支援ツールの評価および改良を行う。 これまでの研究成果の公表に取り組む。
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