研究課題/領域番号 |
18K10285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
川田 美和 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70364049)
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研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
坂下 玲子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)
岡田 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 部長 (80335249)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ダイアローグ / 未来語り / アンティシペーション / オープンダイアローグ / 自閉スペクトラム / 対話 / 未来語りのダイアローグ / アンティシペーションダイアローグ / 自閉症スペクトラム障害 / 自閉症 / 自閉スペクトラム症 / 家族支援 |
研究実績の概要 |
未来語りのダイアローグは、心理的あるいは生活上の問題を抱える当事者、家族、多職種の支援者間で連携がうまくいかない、支援が行き詰まっている等、何らかの困難が生じた場合の問題解決のための対話技法である。大きな特徴は、主に支援者の困り事(心配)を取り上げる点である。複数の支援者が関わっているにも関わらず、当事者や家族の状態が改善せず、関係者間の連携もうまく機能しないまま支援者の心配が増大していくという状況は、支援現場で頻回に生じる。未来語りのダイアローグは、こうした状況の解決策として有効である。さらに、未来語りは、専門職間の連携に加え、当事者の日常のサポート・ネットワークがうまく機能することも目指しており、友人や職場関係者など、当事者の日常を支える人達に話し合いに参加してもらう点も特徴的である。 本研究においては、成人期の高機能の自閉スペクトラム症(ASD)をもつ人の支援における未来語りのダイアローグの効果検証を行うことを目標とし、介入研究を実施した。最終的に4ケースへの介入を行い、未来語りのダイアローグの実際の場面の録画、ならびに参加者(ASDをもつ当事者、家族、支援者、困り事を抱える支援者、未来語りのダイアローグのファシリテーター、)へのインタビューを実施し、データ収集を終了した。 現在は、1.未来語りでは、どのような対話のプロセスが展開されるのか、2.未来語りに参加したASD当事者・家族・支援者は、どのような体験をするのか、3.未来語りを実施した後、ASD当事者・家族・支援者には、どのような変化が生じるのか、4.日本でASD者支援として実施する場合、未来語りの効果的な展開のためにどのような工夫が必要か、の視点で分析と考察をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19の影響を受け、データ収集が大幅に遅れたためである。
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今後の研究の推進方策 |
未来語りのダイアローグの開発者や実践者ならびに研究者からスーパービジョンを受けながら、分析や考察をすすめていく予定である。また、対話的アプローチの発祥の地であるフィンランドにおいて、未来語りのダイアローグの実践場面の視察や、対話的アプローチを受けた当事者とのディスカッションを通して、日本における実装化に向けて方略を練る予定である。
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