研究課題/領域番号 |
18K10303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
武田 洋子 山形大学, 医学部, 准教授 (10389976)
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研究分担者 |
佐藤 和佳子 山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
古瀬 みどり 山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
川口 寛介 山形大学, 医学部, 助教 (70755868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん看護 / 膵臓がん患者 / QOL / 栄養 / 食の苦悩 / マインドフルネス / セルフケア / 外来化学療法 / 化学療法 / 食生活 / 情報リテラシー / 膵臓がん / アセスメント表 / サバイバーシップ / 生き抜く / 支援プログラム / 多職種医療チーム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、膵臓がん患者を対象にサバイバーシップ(がんになっても生き抜くため)のニーズに応じた支援プログラムを開発することである. 2023年度は、外来で膵臓がん化療法を受けている患者を対象にQuality of lifeと栄養状態,食の苦悩との関連について検討した研究論文を日本がん看護学会誌に発表した(DOI: https://doi.org/10.18906/jjscn.38_51_takeda). この研究結果から,対象の73%から79%が軽度から重度の栄養障害を有していた.このような対象の特徴もあり,QOLと栄養状態とには統計的に関連が認められなかった.いっぽう,対象の57.6%は「何が食べられるのか」と悩んでいた.対象のうちQOLの低いグループは食の苦悩を有する割合が多く,特に家族との関係性によって生じる食の苦悩はQOLに影響を及ぼすことが示唆された.食の苦悩は,がん悪液質を有する患者に多いことが報告されている(Amano,2017).栄養障害のある膵臓がん患者は,がん悪液質のリスクが高まるものの,栄養状態の改善は難しい現状にある. そこで私たちは,食の苦悩の解決に着目し,がん患者のマインドフルネス,膵臓がん患者のスピリチュアルWell-beingおよびセルフコンパッションについて文献検討を行った.その結果,食事の際に五感を全て使って「今」に意識づけすることで少量の食事でも満足感を得られるという「マインドフル・イーティング(食べる瞑想)」とその経験を日記に記録するなどの看護介入プログラムの試案作成に至った.この経緯は学会発表をするために原稿を執筆中である.さらに,作成した看護介入プログラムを臨床(外来化学療法室)で実施し,評価するために研究計画の立案に着手している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は論文投稿と査読への回答,修正に注力し,論文公開に至った.膵臓がん患者のサバイバーシップ支援プログラムについては、内容を絞るために検討を重ね,試案作成に至った.
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今後の研究の推進方策 |
2024 年度は,前年度までの研究成果を学会誌に投稿する.膵臓がん患者のサバイバーシップ支援では,「マインドフル・イーティング」とその経験を日記に記録するなどの看護介入プログラムを実施し,食の苦悩ならびにQOLへの効果について事例検証を行う.
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