研究課題/領域番号 |
18K10315
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 富山大学 (2021-2022) 敦賀市立看護大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
長井 麻希江 富山大学, 医学部, 協力研究員 (40454235)
|
研究分担者 |
大江 悠樹 杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
中島 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (10617971)
喜多 義邦 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (30147524)
杉山 由香里 富山県立大学, 看護学部, 講師 (70509702)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 短時間型認知行動療法 / 不眠症 / CBT-I / コメディカルスタッフ / 外来 / 簡易型認知行動療法 / 外来看護 / パイロットスタディ / 慢性不眠障害 / RCT / 看護面接 / 介入研究 / 10分間認知行動療法 / 不眠 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、看護師が提供する不眠に対する短時間型認知行動療法(CBT-I)の開発とその安全性・有効性の検討である。我々は英国で普及した10分間CBT-Iを参考に各回10分程度、計4回のCBT-Iを考案し、教材(睡眠アセスメントシート・睡眠日記・教育用シート)を作成した。本法を用いたパイロットスタディ(解析対象者9名)では脱落や有害事象は認められず、介入後及びフォローアップ時点で主観的な不眠症状が有意に改善した(P<0.01)。寛解率(両時点共に55.6%)も標準型CBT-Iに近いものであった。この日本版短時間型CBT-Iを広く国内に普及するためには更なる研究が必要である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不眠症は多くの心身疾患に関連する重要な健康関連因子であり、日本では不眠症者の多くが薬物療法を受けている。しかし、欧米では睡眠薬の副作用の問題から、認知行動療法を不眠の第1選択治療と位置付けて普及に努めている。日本でも認知行動療法の効果は検証されているが、その所要時間の長さやセラピスト不足などから今なお普及には至っていない。 我々が開発した不眠に対する短時間型認知行動療法は、病院外来・クリニックで診察の待ち時間などに実践できる所要時間であり、本研究ではその安全性並びに有効性が示唆された。今後、更なる研究によって本法が不眠症者の治療に役立てば、広く国民の心身の健康向上に資すると期待される。
|