研究課題/領域番号 |
18K10317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
石光 芙美子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (00453457)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 術後せん妄 / 周術期 / 術後認知機能障害 / 看護介入 / プログラム開発 / 周手術期 / 手術期 / せん妄 / プログラム構築 / 予防 |
研究成果の概要 |
超高齢社会の日本では、認知機能が低下した患者が全身麻酔下の手術を受ける機会が増加している。本研究では認知症とせん妄患者への看護に卓越性を有する看護師(専門看護師と認定看護師)22名にZoomによるインタビューを実施し、認知機能が低下している患者に対する術後せん妄ケアの様相を抽出した。 結果、<一定の関わりによる認知機能の把握>、<安楽な環境の提供>、<認知機能の程度に応じた継続的なリアリティオリエンテーション>、<認知機能が変動する患者に対する意図的な見守り>、<患者が生きてきた背景に基づく関わり>、<手術前の情報を用いたせん妄のアセスメント>、<認知機能の変動に応じた薬物調整>が生成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
せん妄に関連した死亡率が約20年前と変わらないという事実が2020年に発表され、せん妄ガイドラインで推奨されたケアをいかにベッドサイドで提供できるかが、現在、喫緊の課題として検討されている。本研究で抽出されたカテゴリーは、せん妄管理の基本原理との共通性から説明することが可能であり、ガイドラインで推奨されている非薬物療法的せん妄ケアと実際の場で行われている術後せん妄ケアの間を繋ぐための知見として有用であると思われる。とりわけ超高齢社会にある日本では、本知見は認知機能が低下した患者の術後せん妄ケアの質向上に必要な知見として活用可能であり、ひいては術後認知機能障害の予防へとつながることが期待される。
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