研究課題/領域番号 |
18K10327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
荻野 夏子 東海大学, 医学部, 講師 (80266600)
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研究分担者 |
吉川 隆博 東海大学, 医学部, 教授 (00433376)
北村 周美 東海大学, 医学部, 助教 (00631805)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 精神科看護 / 訪問看護 / 地域ケア / 精神障害者 / 身体合併症 / 精神疾患患者 / 在宅医療 / 精神疾患 |
研究実績の概要 |
本研究課題の主たる調査方法がグループインタビューだったことから、Covid-19パンデミックの影響で遅れが生じた。パンデミック前後で臨床状況がことなり、データを追加するよりも現在のデータのみのほうが、より良い結果が得られること、研究規模としてもグループインタビューを追加することがなくても、データの分析に結果を得ることができることから方針を転換し、22年度は研究の成果の発表に力を入れた。22年度は特に本研究の主たるデータである、身体疾患を併せ持つ訪問看護師が直面する困難についてのフォーカスグループインタビューを分析し、看護における臨床的課題を明確化する研究主題に取り組んだ。方法としてはフォーカスグループインタビューのデータをテーマ分析を用いて質的に分析し、その際質的分析ソフトNvivoを使用した。成果は東京で2023年3月に開催された26th EAST ASIAN FORUM OF NURSING SCHOLARS (EAFONS) 2023のポスターセッションで発表した。題名:Issues in the practice of home-visit nursing for patients with both mental and physical disorders in Japan. 身体疾患を併せ持つ訪問看護師が直面する課題として、①医療の分断とHNの孤立と抱え込み、②医療への参加を困難にする患者の問題、③当事者のもつ医療への不信感、孤独、の3つが見出された。今後は海外の専門誌への投稿を目指し、取り組んでゆく。 また、21年度に学会発表したアンケート調査の自由記載部分の分析を投稿し、学会誌に原著論文として掲載された。 今後はアンケートデータ、自由記載データ、グループインタビューデータを統合して考察し、今後の研究課題につなげてゆく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
グループインタビューが追加できる方法を模索していたが、当初の予定より少ないものの、すでにデータを持っていたため、22年度は成果発表に力を入れた。22年3月に国際学会で発表できたため、現在は論文を英語で作成し、専門家のサポートを得て翻訳や校正に取り組んでいる。海外専門誌への掲載が実現できるよう、23年度は取り組んでゆく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在の課題は海外投稿に向けた論文作成である。日本の精神医療の背景は特殊であることから、研究成果についてより理解が得られるよう、丁寧に論文を作成する必要がある。
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