研究課題/領域番号 |
18K10343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 自治医科大学 (2021-2023) 東京医科歯科大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
内堀 真弓 自治医科大学, 看護学部, 教授 (10549976)
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研究分担者 |
山崎 智子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (10225237)
浅野 美知恵 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50331393)
本田 彰子 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (90229253)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病看護 / フットケア / 糖尿病足病変 / セルフマネジメント / セルフモニタリング / 慢性病看護学 / 教育プログラム / 糖尿病合併症 / 慢性病看護 / 外来看護 |
研究実績の概要 |
本研究は、『糖尿病患者のフットケアのためのセルフモニタリング機能促進看護支援プログラム』による看護師の予防的介入の効果を高めるため、本看護支援プログラムの内容の精錬と、患者の生活の場での足のセルフモニタリング機能を促進する看護支援能力(フットケア看護力)を育成する教育方略を開発することを目的としている。2023年度は、これまでの調査結果と前年度に実施した実践家のヒアリングを基にフットケア看護力育成の軸と効果的活用方法について検討し、プログラムの可視化から実践の場での実装方略を探求した。 1)本プログラムの実施前後のセルフモニタリングの要素の変化:調査結果から、足のセルフモニタリングの重要要素である自身の足の状態や変化への気づき、観察、判断の3点に関する患者の自己評価は、介入開始後の看護師の関わりのなかで変化していくことが見出された。そして、3点の変化の様相は、同様ではなく、自己効力感と関連することが示された。 2)フットケア看護力を育成する教育方略の検討:調査結果の分析から、セルフモニタリングの重要要素の自己評価を把握し、それぞれを強化することがセルフモニタリング機能促進につながることが示された。また、自己効力感を安定して高めていくため、患者の心理的負担を取り除き、積極性を促す支援の必要性が示唆された。これらのことから、フットケア看護力の育成においては、患者の足をアセスメントするために必要な客観的な情報を読み解く力に加え、患者の気づきを促すための発信力が必要であると言える。また、セルフモニタリングの重要要素の自己評価は、その時々で変化することを前提に、的確な情報を引き出す傾聴力、その時々の患者の課題を見極める発見力、自己効力を高める戦略を個々の患者に適応する応用力の強化が必要であり、それらをフットケア看護力の育成の教育方略の軸とする必要性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究では、糖尿病足病変発症高リスク患者を早期から支援するため、糖尿病患者が入院する病棟での看護実践力の向上を目指している。研究の実施においては、実践者である看護師の協力が必要であるが、ポストコロナは、少なからず、病棟編成や人員配置に影響を及ぼし、人的資源の確保は難しい状況にあった。これらのことから、研究計画を変更し、調査結果の詳細な検討から教育方略を探求した。当初の予定での進行に至らなかったことから研究の達成度は「遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、外来患者への『糖尿病患者のフットケアのためのセルフモニタリング機能促進看護支援プログラム』の実施により得られた研究成果を教育方略の軸を視点に捉えなおし、根拠に基づく教育目標と評価方法を示す。
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