研究課題/領域番号 |
18K10344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2022) 淑徳大学 (2019-2021) 山梨大学 (2018) |
研究代表者 |
水野 恵理子 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (40327979)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 統合失調症 / 就労支援 / 雇用者 / リカバリー / 就労定着 / 精神医療福祉従事者 / 精神障害者 / 雇用主 / 精神障害者就労支援施設 / 企業 / 就労継続支援 / 他国比較 / 日本型 |
研究成果の概要 |
訪問した国々での精神疾患や精神医療にまつわる偏見やスティグマはわが国と類似しており、企業と連携してスマートワーキングを導入するなど精神障害者の就労形態の幅を広げていた。国内調査の結果、雇用者側は精神疾患のわからなさをもちつつ、精神障害を有する社員の仕事力とその人らしい働き方の発揮と成熟を考え、彼らと健常社員の「共働」が当たり前となる職場づくりを目指していた。専門職にとっては、病状の波や過去の失敗体験を引きずる精神障害者が就労や社会参加への意欲をもつことに向けた支援を課題としていた。一般就労している統合失調症者は、就労を通して抱く苦悩や葛藤とともに一社会人でいられる誇りの再獲得を体験していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神障害者を雇用する企業は、ノーマライゼーションを念頭に置いた職場づくりを目指す中で、支援に対する士気が低下することがあった。士気を保ちながら精神障害を有する社員の仕事力を発揮・成熟させる支援をどのように組み立てていくかが課題である。また、精神障害者にとっての就労を含めた社会参加についての再考が精神医療福祉専門職に求められる。さらに、一般就労している精神障害者にとって、就労は一社会人の道程を築いていくことの足がかり且つ誇りの再獲得をもたらすものであった。企業と専門職が協働して支援策を創出し、働くことを通して回復過程を歩みQOLを豊かなものにしていくためのアプローチを見出す必要性が示唆された。
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