研究課題/領域番号 |
18K10346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 純栄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70454410)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神科リハビリテーション / 統合失調症 / 自閉スペクトラム症 |
研究成果の概要 |
日常生活上の困難さは社会適応の程度に反映されていると想定し、Autistic Traitsの視点から、健常者、統合失調症者および高機能ASD者を対象に、社会認知と対処行動の関係を調べた。健常者調査から、Autistic Traitsスコアが高くとも社会適応の程度が良好な者は、原因帰属において敵意を選択しなかった。精神科リハビリテーション利用者調査から、統合失調症者は高機能ASD者と比べて、原因帰属において敵意を選択しなかった。Autistic Traitsスコアが高い統合失調症者は、対処行動においてアサーションを選択しない傾向があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の核心的な問いは、ASD特性(Autistic Traits)の視点と日常生活上での困難さの関係を解明する一助を得ることであった。高いASD特性がありつつも良好な社会適応を得ている健常者は出来事の受け取り方に特徴があった。特に、精神科リハビリテーション利用者においては、アサーション技能が社会適応の程度に大きな影響を与えている可能性があることが分かった。出来事の受け取り方を含め、ASD特性が高い者におけるアサーション技能を構築できれば、日常生活上での困難さを軽減できると予想する。医療だけでなく学校、地域、行政においても前記の技能構築は活用できるだろうと考えている。
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