研究課題/領域番号 |
18K10359
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 日本赤十字看護大学 (2020-2022) 文京学院大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
奥原 秀盛 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 教授 (60288066)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | がん患者支援 / サポートグループ / 質的研究 / がん患者 / 縦断的研究 |
研究実績の概要 |
近年、がん患者の長期生存にともない治療を受けながら地域で生活するがん患者は増加している。そんな中、がん患者同士が集い、語り合うサポートグループ(以下、SGとする)が注目されている。SG参加による心理的改善やQOL向上等の効果は明らかにされているが、彼らにとってのSG参加の意味づけや患者同士の交流が彼らの生活にどのような影響を与えているか、長期的視点から明らかにした研究は見当たらない。 本研究の目的は、SG参加3ヶ月後、半年後、1年後、2年後、3年後のSG参加の意味づけと生活への影響のプロセスを明らかにすることである。 本研究は、がんサバイバーが増加する現代において、彼らを支援する新たな長期的支援システム構築につながる有意義な研究であると考える。これまでSGを運営しているがん患者支援団体、がん患者会に研究協力を依頼し、複数の団体から研究参加者の募集ポスター掲示の承諾を得ることができた。加えて、複数の研究参加者を得ることができており、研究参加者とインタビューの日程調整、方法等を工夫しながら研究活動を進めているところである。 しかしながら、全国的かつ長期的な新型コロナウイルス感染症拡大にともない、がん患者自身が感染予防のために外出を控えたり、参加者の感染予防に配慮して多くのがん患者支援団体やがん患者会が対面によるSGを中止あるいは休止している状況にある。加えて、インタビューを予定した日程であっても、感染予防の観点から急遽キャンセルしたり延期したりすることが多く、データ収集が進んでいない。研究参加者の安全を第一に、研究方法について調整を行い、実現可能な方法を検討しながら進めているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1)研究協力施設や団体の休会やSGの休止:新型コロナウイルス感染症拡大にともない、SGを開催・運営するがん患者支援団体やがん患者会が休会あるいはSGを休止しており、研究参加者を得ることが困難な状況である。 2)SG参加者の減少:上記1)に加え、感染を恐れて対面でのSGへ参加するがん患者が減少しており、新たな研究協力者を得ることが困難な状況である。 3)インタビューの日程調整や方法の困難性:インタビューの日程調整後も、感染状況によって日程変更が生じたり、感染予防を考慮して延期したりする機会が多く、データ収集が進んでいない。リモートによるインタビューも試みているが、高齢者で機器に不慣れの方も多く、加えてリモートで語ることに抵抗を示す方も多い。
|
今後の研究の推進方策 |
全国的な新型コロナウイルス感染症拡大にともない、がん患者支援団体や患者会がSGを休会する状況が続いていたが、徐々に開催を始めつつある。したがって、今後は感染状況を踏まえつつ、研究参加者に無理のない範囲でご協力いただけるよう、参加者の安全を第一にインタビューによるデータ収集を進めたい。 なお本研究では、当初、データの信憑性を確保するために、初回のSG参加時から3ヶ月、半年、1年、2年、3年と随時・経時的にインタビューを行う予定であったが、これまでのSG開催状況や今後の状況を考慮し、過去にSGに参加した対象者に振り返りのインタビューを行うことも含めて、実現可能な方法について検討したい。加えて、当初は3年を予定していたが、これから研究協力をして下さる参加者については、1年後までを目途に行いたい。
|