研究課題/領域番号 |
18K10362
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
高橋 方子 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (80305341)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | バリューズヒストリー / 介護老人保健施設 / 看護管理者 / デルファイ法 / 終末期医療 / 施設長 / 入所者 |
研究成果の概要 |
本研究は介護老人保健施設看護管理者を対象としたデルファイ法により日本版バリューズヒストリー(以下、日本版VH)を開発することを目的とした。その結果、日本版VHの構成項目として「安心できる環境」、「大事にしたいこと」、「健康上の問題に対する医師からの説明内容」「主治医に対する信頼」、「延命処置の希望」、「自分が希望する終末期医療に対する家族の同意」、「自分の意思決定の特徴」、「自分のコミュニケーションの特徴」などの22項目が抽出された。日本版VHの使用に関しては、深刻な健康問題が発生する前から考え、価値観は変化するため定期的に見直し、関係者と共有することが重要であることが確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年は超高齢化や単独世帯の増加に伴い、本人の終末期医療に対する意思を如何に把握するかは重要な課題である。自分の意思を顕在化させ関係者に示す方法として米国ではバリューズヒストリー(以下、VH)が用いられている。このVHは終末期医療の意思決定の根拠となる価値観を示すものであり、わが国の文化に即した日本版VHの開発が望まれる。 本研究により開発された日本版VHは、病名や病気の見通しなどについて本人に事実を伝えるとは限らないわが国の状況や、集団の意向を重視するといった日本人の意思決定の特徴が反映しており、わが国の終末期医療の意思決定の一助になる。
|