研究課題/領域番号 |
18K10388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 湘南鎌倉医療大学 (2020-2022) 神奈川県立保健福祉大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
野中 淳子 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (00279796)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小児がん / 在宅移行 / 意思決定支援 / 意思決定 / 支援体制 / 親の意思決定 / 在宅療養 / 家族の意思決定 / 家族 / プログラム開発 |
研究成果の概要 |
小児がんの子どもの治癒が困難と告げられてから在宅療養を選択した親の意思決定プロセス及びその支援について明らかにすることを目的とした。文献レビュー及び海外研修から得た資料、終末期での在宅療養を経験した小児がん患児の親へのインタビュー、さらに在宅移行支援への経験のある医療者へのインタビューを行った。その結果、親は、代理意思決定する迷いや葛藤、揺らぎを行きつ戻りつしながら、医療者や家族・周囲からの支持を力に在宅移行への選択を肯定的に捉えていた。さらに子ども自身の意思も尊重される感覚を大事にすることが重要であった。医療者自身も葛藤しながらも子どもや親の揺らぎに添いながら、親の意思決定を支えていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療困難な小児がんの子どもをもつ親や支援する医療者は、死に対する心構えの難しさ、治療やケアの中断への意思決定について困難感があった。さらに親や医療者は子どもへ真実を伝えることの難しさや親が子どもの代理意思決定を行う困難さを抱えていた。子どもの治癒が望めないと告げられてから親が治療断念および在宅移行を意思決定することは困難な課題ではある。しかし少しでも後悔の少ない意思決定を親も医療者も望んでおり、親が最終選択に至るまでのプロセスにおいて医療者とのかかわりが基盤であり、闘病過程における親と医療者との関係性が親の意思決定に与える影響は大きく親と子どものQOLを高める支援となりうる。
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