研究課題/領域番号 |
18K10390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 常葉大学 (2023) 山梨県立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
横森 愛子 常葉大学, 健康科学部, 教授 (90413210)
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研究分担者 |
依田 純子 山梨県立大学, 看護学部, 研究員 (60279908)
浅川 和美 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (60283199)
加藤 由香 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立こども病院(臨床研究室), 臨床研究室, がん化学療法看護係長 (60835742)
大島 智恵 山梨大学, 大学院総合研究部, 看護師 (10345720)
安藤 晴美 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (20377493)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小児がん / 父親 / 母親 / 家族 / 小児がん患児 / 家族支援 / 家族力 / 小児がん治療 / 乳幼児 / 子ども / 乳幼児期 / 家族看護 / 支援モデル |
研究成果の概要 |
乳幼児期に発症した小児がんの初回治療を受ける患児に対応する父親と母親の行動プロセスについて、M-GTA研究法により研究を行った。その結果、発病した患児を見舞う日常生活において家族の安定のために新たな家族役割を見出し遂行しており、家族の凝集性を高めていたことが明らかになった。そこには、わが子の発病という事態への前向きな認識と治すことへの夫婦間の意思疎通や身内へのサポート希求により得られた理解と協力、父親及び母親の社会的関係者への告知により得られた理解と協力が関与していた。さらに母親は、患児の成長発達を認識することにより、闘病中であっても健常児と同様に関わっていきたいと考えていたことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、乳幼児期にわが子が小児がんを発症するという出来事に遭遇した父親と母親が、夫婦間の意思疎通と自ら周囲の他者と関り資源を得て新たな家族内の役割を遂行して患児を見舞う日常に適応していた。このことから、小児がんを発症して初回治療を受けるという過程においては、家族が問題に対処するときに家族の心理的距離を縮めて資源を内部で担保したほうが適応的であり、家族凝集性を高めると考えられた。小児がん患児の家族支援において、乳幼児期に小児がんを発症した患児の家族をシステムとして捉え、家族が問題に対処し適応できる力に目を向けた支援の重要性について示唆を得ることができた。
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