研究課題/領域番号 |
18K10391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
脇本 寛子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (40336706)
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研究分担者 |
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
長谷川 忠男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10314014)
佐藤 剛 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80326149)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護学 / 感染症 / 母子感染予防 / GBS / 薬剤感受性 / 血清型 / CovR/S / MLST型 / 面接調査 / 看護 / 細菌 |
研究実績の概要 |
本研究は,新生児GBS感染症予防のために,新生児GBS感染症の発症要因を明らかにすることおよび新生児敗血症髄膜炎発症GBS株と非発症GBS株の微生物学的な異同を明らかにすること(第一研究),GBS保菌妊産褥婦への予防対策とケアを明らかにすること(第二研究)を目的としている. 第一研究は,多施設における早発型GBS感染症および遅発型GBS感染症の発症状況と発症頻度を明らかにすることである.2017年から2021年までに4施設で,新生児GBS感染症を発症した児とその母の情報収集を完了した.GBS感染症は,確定例(無菌である血液および髄液からGBSが検出)と疑い例(血液および髄液以外からGBSが検出)に分け,発症日齢により早発型(日齢0~6)と遅発型(日齢7~89)に分けた.早発型の発症率(院内出生児の発症数/院内出生数×1,000)を算出した.早発型6例(確定例5例,疑い例1例),遅発型12例(確定例11例,疑い例1例)であった.早発型の院内出生児は2例,院内出生数は15,894例であり,発症率は0.13(出生千対)であった.早発型確定例5例は,全て正期産であり,危険因子(破水,発熱)があったのは1例のみであった.GBSスクリーニングは5例全てで実施されており,4例は陰性であった.遅発型確定例11例の院内出生児5例は、全て母体搬送症例であった.遅発型確定例11例中7例は早産であった.GBS感染症をさらに減少させるためには,GBSスクリーニングにおいて偽陰性が少なくなる対応が今後の課題と考えられた.細菌学的解析では,複数の施設でIV型のGBSが検出され,発症状況と細菌学的解析を実施した. 第二研究は,現在までに得られた知見において,新生児GBS感染症予防のためのGBS保菌妊産褥婦へのケアについて明らかにし,GBS陽性産婦とその家族への支援として公表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第一研究では,2017年から2021年までに4施設で,新生児GBS感染症を発症した児とその母の情報収集を完了することができた.第二研究は,現在までに得られた知見を公表することができた.研究期間全体においてはCOVID-19の影響により遅延や研究計画の変更が生じたが,補助事業期間延長を行うことで,今年度の目標としていた内容は達成できた.
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今後の研究の推進方策 |
第一研究は,もう1施設において,2017年から2021年までの症例の情報収集を行い,5施設の情報収集とGBS菌株収集を完了させる.菌株由来と血清型,薬剤感受性,MLST型,発症状況との関連を明らかにする.細菌学的解析においては,必要に応じて再度実施し,結果を確定させる.さらに,発症率を明らかにするために各施設の出生数などの施設の情報収集を行い,発症状況および発症頻度と動向を明らかにする.以上の結果を統合し,論文を投稿する.現在までの結果では,早発型の発症率は減少傾向を示しており,GBSスクリーニングが発症予防に寄与していると考えられる.一方,遅発型GBS感染症の発症予防には至っておらず,発症要因を詳細に検討する必要がある.第一研究と第二研究の結果を統合し,新生児GBS感染症予防対策とケアを明らかにする.
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