研究課題/領域番号 |
18K10424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
武田 龍一郎 宮崎大学, 安全衛生保健センター, 教授 (90336298)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 健康リスク認知 / ヘルスコミュニケーション / 行動変容 / 健康教育 / 意思決定 / 行動医学 / 予防医学 / ヘルスプロモーション / リスクコミュニケーション / ヒューリスティックス / 医療コミュニケーション / リスク認知 |
研究成果の概要 |
本研究では,ヘルスリテラシー(HL)と多様な健康リスク事象(飲酒や喫煙,ワクチン接種等)の受け止め方(認知方略)を調査した。研究対象は主に学生(有効回答は387名,男性190名)で,彼らのHLは日本人平均より高く,欧州諸国より低かった。HL水準が高い学生は健康リスク事象の回避と受容が明確であった。また発生確率が稀な事象(HIV感染など)を,学生らは桁違いに過大に見積るものの,その中でも医学専攻学生は真値に近く見積もった。これらの結果は医療従事者も概ね同様で,健康リスクの受け止め方に大差はなく,やはり対等な関係性の構築と相互理解に努め,互いに健康に関する学びを通じHLの向上を図るべきと考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は古典的な認知心理学や近年発展している災害等のリスク学から学際的にヒントを得て,それらを現代の保健・医療活動に応用すべく行ったパイロット研究である。これにより現代社会の抱える多様な健康リスク事象(例えるなら新興感染症の感染対策やワクチン接種などが記憶に新しい)について,健康リスクの受け止め方(認知方略)を俯瞰的・概観的に可視化することで集団間や個々の特性理解を容易にする一助となったと思われる。またヘルスリテラシーの向上と健康教育の重要性を明らかにした。これらのことは,向後のヘルスコミュニケーションや健康教育に有用な知見を提供するものと考える。
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