研究課題/領域番号 |
18K10428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 医療創生大学 (2021-2023) 埼玉県立大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
古谷 佳由理 医療創生大学, 国際看護学部, 教授 (90222877)
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研究分担者 |
小澤 典子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 講師 (20821408)
平賀 紀子 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター), 小児医療研究部門, 研究員 (40827581)
福島 敬 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30323299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 小児慢性疾患患者 / 自立促進 / 自立 |
研究実績の概要 |
医療の進歩により小児期発症の疾患をもつ患者の多くが成人期を迎えるようになった。成人への移行期における重要な支援のひとつに子どもの自立支援があるが、成人移行がスムーズにいかないという報告は少なくない。その要因の一つが親の子どもへの過保護的なかかわりだと指摘されているため、我々は子どものヘ ルスリテラシー(以下、HL)に見合った保護者の関わり、またHLの獲得を促進する保護者の関わりが必要であると考えている。今年度は、子どもの移行をサポートする親の準備は、子どもの疾患によって異なっているということが昨年度の分析で結果から明らかとなったことから、特に病気説明が難しいとされる小児血液腫瘍疾患患者への支援の一助を得るため、血液腫瘍疾患患者の保護者が子どものHLをどのようにとらえているのか、親と子どものとらえ方の差が小児血液腫瘍疾患経験者の移行支援に関する準備状況を明らかにするための分析を行った。 中学生から19歳の64組の親子からの回答を使用した。 子どもの自己評価合計HLスコアは49.5±9.1、両親の合計HLスコアは42.2±4.0であり、子どもの自己評価 HL は低くなかったが、親の HL は一般の成人の HL よりも低かった。子どものコミュニケーション性 HL は、親の批判的 HL と負の相関があったが、子の HL サブスケールと親の HL サブスケールの間には他に相関関係はなかった。総HLのスコアの差は、子どもとその親の間で統計的に有意であった。 親の批判的 HL が子どものコミュニケーション的 HL に及ぼす悪影響を除いて、親の HL は子どもの HL に影響を与えませんでした。子どものHLに対する自己評価と親のHLに対する評価の間に相違があることが明らかとなった。今後の研究では、この不一致が子どもたちの自立に及ぼす影響を調査する予定である。
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