研究課題/領域番号 |
18K10430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 京都大学 (2023) 長崎大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
本多 由起子 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90782219)
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研究分担者 |
木原 正博 京都大学, 医学研究科, 教授 (10127516)
木原 雅子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10325657)
竹内 裕希子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (40447941)
古澤 拓郎 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50422457)
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
柏木 聖代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80328088)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Posttraumatic Growth / 心的外傷後成長 / メンタルヘルス / 自然災害 / レジリエンス / 子ども / 社会疫学 / 国際保健 / PTG / 災害 |
研究成果の概要 |
本研究は、2015年のネパール地震、2016年の熊本地震を子ども時代に経験した二ヵ国の若者を対象として、両国における被災後の心的外傷後成長:Posttraumatic Growth (PTG)の実態を明らかにすることを目的とした。大学生等を対象にPTGの国際尺度で定められた25項目の質問を軸にインタビュー調査を行い、特に高いスコアを回答した項目を中心に、具体的な語りを聞き取りした結果、回答得点が高かった上位の5項目は両国でほぼ異なっていること、また共通項目は自分の命の大切さに対する実感や感謝を問う項目だったことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの解析で、ネパールと日本で子ども時代に被災した若者のPTGの実態には相違点・共通点の両方が存在することが、具体的なエピソードと共に浮き彫りとなった。さらに分析を継続させることで、自然災害に見舞われた子どもが経験する可能性がある心理的変化について、その文化的・社会的背景との関連を考慮した理解が深まることが、本成果の学術的意義である。また自然災害に関する被災者支援という見地から、支援において国際的な地域差を考慮すべき点、地域を問わず共通する点が明らかになったことは、国境を超えて活動する保健医療従事者・政策立案者にとって相互参照可能な資料の獲得であり、本研究成果の社会的な意義である。
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