研究課題/領域番号 |
18K10443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2020-2022) 日本赤十字秋田看護大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
吉田 倫子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30463805)
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研究分担者 |
篠原 ひとみ 兵庫大学, 看護学研究科, 教授 (80319996)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 母乳 / 乳頭 / 乳輪 / モントゴメリー / 匂い / 哺乳拒否 / 哺乳行動 / 乳児 / 吸啜 / 乳腺炎 / 授乳拒否 / 授乳拒否行動 |
研究成果の概要 |
本研究は乳児の授乳拒否と母乳・乳頭の匂い変化および乳腺炎との関連を明らかにすることを目的とした。まず、正常な母乳・乳頭の匂い変化と乳児の哺乳行動との関連を調べた。その結果、乳頭の匂い強度は産後1日目と3日目が1か月目と比べて有意に高く、乳頭の匂い強度と吸啜時間との間に正の相関関係が認められた。次に乳腺炎等の異常な母乳において、匂い変化は授乳拒否の要因となるのか、授乳拒否後に乳腺炎になるのかを検討するために褥婦11名に半構造化面接を実施した。その結果、匂い変化のある母乳を飲んだ乳児は授乳拒否を示していたことから、拒否が続いた場合、乳房に母乳がうっ滞するため、乳腺炎へと進行する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳腺炎は、産褥期の女性の2-3割が罹患する健康問題で、重症化すると膿瘍を形成し、外科的処置が必要になる。乳腺炎時は母乳の味や成分が変化するが、このメカニズムは母乳の匂いに影響を及ぼし、乳児の授乳拒否の原因になっている可能性がある。児の嗅覚は母親の母乳を嗅ぎ分けるほど発達しているため、授乳拒否行動と匂いとの関連を明らかにすることで、児の嫌がる母乳の匂いを特定し、乳腺炎の早期発見や予防に役立つ情報となる可能性がある。
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