研究課題/領域番号 |
18K10460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鏡 真美 (関塚真美 / 関塚 真美) 金沢大学, 保健学系, 教授 (60334786)
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研究分担者 |
關谷 暁子 金沢大学, 保健学系, 助教 (10452111)
毎田 佳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20397219)
田淵 紀子 金沢大学, 保健学系, 教授 (70163657)
小西 佳世乃 金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 周産期 / 女性 / ウェルネス / ストレス関連物質 / オキシトシン / ストレス / 周産期女性 / ケアシステム / 定量測定 |
研究実績の概要 |
本研究目的は周産期女性のウェルネスに貢献するケアシステムを構築し,ストレスを生理学的指標で定量化することでその効果を検証することである。分娩時に行われる足浴や入浴などのケアは産痛緩和のみならず分娩進行促進の目的で行われている。しかし,足浴や入浴すなわち身体を温めることによってなぜ分娩が進行するのかについて生体内に起こる生理学的変化を明らかにした研究は見当たらない。令和4年度は,令和3年度に引き続き分娩時に行われる足浴の効果を生理学的に検証する前段階の研究として,若年女性を対象に調査を行ったが,令和4年度は「冷えを呈する若年女性」を対象に,足浴によりオキシトシンが変動するかを明らかにすることを研究目的とした。研究デザインは一群事前事後テストデザインの準実験研究とした。対象は健康な20代女性12名であった。実験方法は,安静座位後に足浴を20分間(水温40℃,水深20cm)実施し,足浴前後に血液を約5mL採取した。採血後血清を分離し,定量化までマイナス80℃で保管した。血清中オキシトシンをOxytocin Kit(Phoenix社,RK-051-01)を用いて,Radioimmunoassayにより定量化した。冷えの有無はFLIR ONE Proで測定した皮膚表面温度を基に分類した。 対象者の平均年齢は23.5歳であった。検量線の決定係数は0.925であった。足浴前オキシトシンは平均1.85(範囲:1.28-4.97)pg/mL であり,足浴後は平均1.90(範囲:1.30-5.64)pg/mLであった。足浴後における変動倍率は12名中6名で1.0倍を超えていた。また,冷えを呈した7名中4名の変動倍率は足浴前に比べ1.0倍を超えていたことから,冷えを呈する女性に対して足浴後にオキシトシンの上昇がみられる可能性が示唆された。サンプル数を増やし,検証する必要はあるが,前年度の結果と併せて考えると足浴によるオキシトシンの上昇が期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度に引き続き,COVID-19の感染拡大に伴い妊産婦を対象とした検体採取が不可能であったため,当初研究計画の進行が滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
妊産婦を対象とした検体採取を検討中であり,本課題は次年度も延長することとした。次年度に延長することで,妊産婦を対象に当初予定していた計画を遂行する予定である。妊産婦を対象とした検体採取が実施できなければ,対象を変更するまたは計画を一部変更することを予定している。
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