研究課題/領域番号 |
18K10461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神戸市看護大学 (2022-2023) 岡山大学 (2020-2021) 鳥取大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
池田 智子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50444633)
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研究分担者 |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 月経困難症 / 思春期 / セルフケア行動 / 過多月経 / 月経随伴症状 / セルフケア / 思春期女子 |
研究実績の概要 |
本研究は,思春期の月経困難症の実態に着目し,コホート研究を行い,初経以降における進行する月経困難症の実態を把握すること,進行する月経困難症のリスク因子を探索的に明らかにすることを目的としている。 思春期の月経困難症の実態調査をし,月経痛が毎月ある高校生に着目し,1年前に比べた月経痛の増強と痛みによる生活への支障の有無を踏まえ,1年前に比べて痛みは変わらず,生活への支障がない人をコントロール群とし,1年前に比べ痛みが増強しており,かつ生活への支障があった群,痛みの増強はないが生活への支障があった群,痛みは増強しているものの生活に支障はきたさなかった群で群間比較をした結果,4群で特徴が異なる傾向が示唆された。1年前に比べ月経痛が増強しており,かつ生活に支障があった群は,他の群に比べ痛みの程度が有意に強く,経血多量傾向であり,鎮痛剤使用頻度が有意に高率で月経4日目まで使用する傾向であり,潜在的な子宮内膜症のリスクが疑われた。毎月月経痛を有する高校生のうち,約2割を占めることが明らかとなった。 コロナ感染拡大の影響から,研究計画を一部変更し,子宮内膜症または月経困難症と診断された女性の10~20代の月経状況、月経随伴症状などを後方視的に調査し、子宮内膜症と診断される前の月経状況の特徴を明らかにするため、症例対照研究を実施した。症例群の10代の特徴は、頻発月経、月経持続日数が長い、経血量多い、月経痛が強いことが示された。10代後半からすでに月経痛や経血量等を気にしており、骨盤痛などの症状出現は平均20.1歳であり、婦人科受診は平均22.9歳であることが明らかとなった。子宮内膜症等の潜在的なリスクを含む月経症状は高校生から出現し自覚しており、リスクを示す症状を適切に査定すると共に医療機関へのコンサルテーションや早期介入へつながる支援に向けた体制が求められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は思春期の月経困難症に着目し,コホート研究を行い,初経以降における進行する月経困難症の実態を把握すること,進行する月経困難症のリスク因子を探索的に明らかにすることを目的としている。 本研究では,中学生を含む思春期女子とその保護者を対象に,性周期に関する健康教育セミナーを開催し,参加者をコホート研究対象としてリクルートする予定であったが,コロナ感染拡大によって思春期女子を研究対象としたリクルートが困難な状況となったため,研究計画を一部修正し,子宮内膜症と診断された女性を対象に初経から20代までの月経随伴症状,セルフケア行動について後方視的に調査した。本年度、研究成果を学会および論文発表を予定している。 。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の意義は諸外国で報告されている若年者で強い月経困難症を有する人はすでに子宮内膜症病巣が存在するか,将来的に発症するリスクが高いことが本邦でも懸念され,本邦の思春期女子の月経困難症の実態把握と,進行する月経困難症のリスク因子を探索的に明らかにすることである。 子宮内膜症または月経困難症と診断された女性の10~20代の月経状況、月経随伴症状などの後方視的調査結果をまとめ、研究成果を学会、論文発表を予定している。
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