研究課題/領域番号 |
18K10477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
江上 千代美 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50541778)
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研究分担者 |
田中 美智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30249700)
塩田 昇 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (30573638)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 養育レジリエンス / 発達障害児 / 母親 / 不適切な子育て / メンタツヘルス / 基本的生活習慣習得 / 子育て / 保護者 / 基本的生活習慣の習得 / 発達障害のある子ども / 診断前 / 発達障がいの子ども / 基本的生活習慣獲得 / 不適切な養育 / 子育てレジリエンス / 発達障がいのある子ども / 子育ての適応 / ポピュレーションアプローチ / 発達障害のある小児 / 基本的生活習慣 / 家庭教育支援チーム / トリプルP |
研究実績の概要 |
【研究目的】発達障害のある児に基本的生活習慣を身につけるため、トリプルPを用いて発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリンスを高め、発達障害児への効果的な養育が行われることとする。【研究方法】トリプルPについては基本的生活習慣を子どもに身につけさせるときに発生しやすい不適切な場面について取り上げ、「前向き子育て定期便」として親に配布した。対象は発達障害の診断がつく前の児の親を対象とするため、市町村の全ての公立保育園、私立保育園、認定こども園、幼稚園、届け出保育所、子育て支援センタ-とした。「前向き子育て定期便」は毎月発行し、施設から親へ配布した。2023年度は1回/月合計12回配布した。【結果】定期便について「読んでいる」、「時々読んでいる」は約80%であった。自分の子育てに「役に立っている」は65%であった。「前向き子育てを取り入れた子育てをしていきたいか」は80%と高く、「子どもの困った行動を落ち着いて(怒鳴らず)対応することが増えましたか」の問いには43%の人が「とても思う」「思う」と回答していた。さらに、「子どもに変化があったと思いますか」についても33%が「とても思う」「思う」と回答していた。「子育てが楽しいと思われますか?」については85%の人が「とても思う」「思う」と回答していた。【考察】発達障害児への効果的な養育が行われるために、トリプルPを用いて発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリンスを高め、全ての親向けに前向き子育て定期便を配布することに一定の効果があると考える。一方で、後日発達障害の診断がついた保護者への効果については今後の調査を行う必要がある。前向き子育て定期便を「全く読んでいない」と回答した4%の親や「子どもの困った行動を落ち着いて(怒鳴らず)対応することが増えたか」にまったく思わない」と回答した1%の人への対応が課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリンスを高め、発達障害児への効果的な養育が行われることを目的に、診断前の児の親にトリプルP介入を行った。前向き子育て定期便は児が通う事業所から親へ渡した。トリプルPによる介入を行い、事後調査の準備段階である。
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今後の研究の推進方策 |
発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリンスを高め、発達障害児への効果的な養育が行われることを目的に、診断前の児の親にトリプルP介入を行った。前向き子育て定期便が発達障がいのある児の親の不適切な子育ての予防になっているかアンケートを取る予定である。
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