研究課題/領域番号 |
18K10495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
桃井 雅子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (90307124)
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研究分担者 |
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10297070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 若年女性 / 妊孕性 / 意思決定支援 / 看護基礎教育 |
研究実績の概要 |
医科学の進歩に伴い社会の看護教育に対する要請は刻々と変化し、看護基礎教育においても適宜カリキュラムを検討・改訂することが求められる。本研究では近年の生殖医療の進歩とそこで生じる当事者の新たなニーズを踏まえ、若年女性の妊孕性に関する意思決定を支援できる看護者育成を目指して、看護基礎教育プログラムの開発に取り組むことを目的とした。 本研究は3段階から成り、第1段階(平成30年度前期~31年度前期)は「教育プログラム<初版>」を作成し、意思決定支援を行う上で看護者に必要とされる基礎的な『知識』『実践』『姿勢・態度』の3つの側面から内容を構成した。授業方法はアクティブ・ラーニングにより学修者主体の取り組みと知識の定着を図った。また教育プログラムの評価指標は、定性的指標としてプログラム受講者(研究対象者)に対して受講後にインタビューを実施し、先述の3つの側面から評価を行うこととした。 研究の第2段階(令和2~3年度)においては「教育プログラム<初版>」を研究対象者5名に対して実施し、受講中の対象者の様子からは意欲的に取り組む姿勢・態度が伺われ、受講後のインタビューでは当テーマに関する理解の深まりと、更に学修して理解を深めたいという意欲を示す言葉が聴かれた。 令和4年度は、令和2~3年度に実施予定であったデータの収集・分析を進めた。加えて、昨今の国内における女性の妊孕性に関する倫理的・法的・社会的課題(ELSI)として、経口妊娠中絶薬の承認に関する議論がなされていることから、看護学生に対する当課題への『知識』『姿勢・態度』の実態調査を行い「教育プログラム<初版>」改訂の一助にすることで、最近の女性の妊孕性に関するELSIに対応した教育プログラムを開発することを図った。 令和5年度は先述した2つの研究結果を踏まえ、第3段階である「教育プログラム<最終版>」の作成を完了する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度においては、感染症拡大によって一時中断していた「教育プログラム<初版>」を受講した研究対象者全員へのインタビューを実行・完了することができた。加えて、ここ数年において社会的議論がなされている女性の妊孕性に関する倫理的・法的・社会的課題(ELSI)の一つを取り挙げて、看護学生を対象に実態調査を行った。これらの研究成果を基に、令和5年度には本研究の最終段階となる「教育プログラム<最終版>」の作成を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和3~4年度に収集した「教育プログラム<初版>」の受講者へのインタビュー・データは、現在データ分析を進めており、本年12月開催の学術集会にて公表する予定である。また先述した、昨今の女性の妊孕性に関するELSIについて看護学生を対象に実施した実態調査は、既に分析を終えて本年10月開催の学術集会にて公表する予定である。 以上2つの研究を通して得られた結果を基に、令和5年度内に「教育プログラム<初版>」の改訂、延いては「教育プログラム<最終版>」の作成を完了する予定である。
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