研究課題/領域番号 |
18K10576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 豊橋創造大学 (2023) 名古屋市立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
原沢 優子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (70303774)
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研究分担者 |
平山 亮 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (10728075)
伊東 美緒 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (20450562)
島田 千穂 佐久大学, 人間福祉学部, 教授 (30383110)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 看取りケア / 高齢者施設 / 共在感覚 / 教材開発 / 少人数教育 / 看取り教育 / 介護保健施設 / エンドオブライフケア / 遠隔教育 / 教育 / グループセッション / 看取りケア学習 / 特別養護老人ホーム / ペルソナ映像教育 / 新人教育 / 看取りケア教育 / ケアの質評価 / 学習教材 |
研究実績の概要 |
延長を繰り返してきた本研究を2023年度は調査研究に切り替えて実施する計画とした。しかし、2023年4月より研究対象地域を変えたため、その地域にて元の研究予定であった研修実施を行いたいと思い協力施設の開拓を試みた。しかし、6月以降に研究者の個人都合により研究エフォートが低下した。また、新しい地域での研修実施はCovid-19対策を理由に実現に至らなかった。調査研究に切り替える案に戻して、本年度中に調査研究を実施する計画で進行した。本年度中に行ったことは、共同研究者らへの研究計画の相談と了承を得たこと、調査対象の設定、調査票の設計、調査協力機関との契約手続き、学内の研究倫理審査に関する手続きまでである。調査設計と倫理審査を進める段階で年度末となり、その過程で2024年度への延長申請が可能となり、2024年度に延長申請することに切り替えた。 本研究は、学習者が看取りケア場面に対して共在感覚を持つことができる看取りケア教材・学習方法の開発と看取りケアの質に与える影響の検証を最終目的としていた。 初年度に実施した学習会の開催を契機に本研究で開発を狙いとする「共在感覚」の育成に必要な学習ツールの開発をおこない、介護施設職員への実証研究を通して内容の改善を予定していた。学生の教育現場において相手の想いを知るための記録用紙作成を行うと相手をよく観察する傾向が窺えていた。そこで「共在感覚」の育成には、相手の立場になり考え、それを言葉にすることで実現できるのではないかと考えたが、それを高齢者介護施設職員に対して、研修などを行い実証的に検証する計画であったがCovid-19対策により遂行できずにいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年4月に大学を異動した。異動先の地域では5月から5類対応となったCovid-19対策が緩和されることなく、高齢者介護施設においては依然として変わらない体制であった。外部者の施設入所制限があり、前年度同様に本研究における研修を実施できる状況ではなかった。施設職員を研修に呼び出すことも困難であった。Covid-19対応により数年に渡り延長した本研究の当初計画の遂行は、到底難しいと判断し、すでに本来の計画年数を過ぎた本研究計画を断念し、計画変更をした。この3-4年間において高齢者介護施設では、どこでも同様に看取り研修が実施できずにいることは明らかである。そのことを踏まえ、高齢者介護施設における看取りケアの質保証に向けた研究目標を軸に、施設向けの看取りケアの変化の有無、研修ニーズの現状調査を計画した。しかし、研究者が体調を崩したことを契機に研究へのエフォートが減少し、結果として遅延した。倫理審査を含めた調査設計が計画通りに進められず遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策は、このCovid-19対応により数年来、外部入所者を制限してきた高齢者施設における看取りケアの質の調査である。施設職員らも外部の研修を受けにくい状況にある、あるいは遠隔研修のみの状況において、看取りケアの質が低下している要素がないか、あればどんな点が新しい課題となっているかについて明らかにする。施設看取り件数は、Covid-19対策中も減少することなく推移している。介護職員、看護職員の看取りケアへの慣れがケアの質に影響することなく、敬意ある看取りケア促進に向けたこれからの課題を見出す機会へと本研究を方向転換する。
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