研究課題/領域番号 |
18K10577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京医療保健大学 (2021) 岩手保健医療大学 (2019-2020) 三重県立看護大学 (2018) |
研究代表者 |
大越 扶貴 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (90352632)
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研究分担者 |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
浦野 茂 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (80347830)
山本 翔太 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (00823965)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢者虐待 / 息子介護者 / 娘介護者 / 仕事継続 / ジェンダー / 続柄 / 介護と仕事の両立 / 性差 / レジリエンス / 介護者 / 介入 |
研究成果の概要 |
高齢者虐待の要因には、性差や続柄に伴う介護負担、息子および娘介護者(以下介護者)の経済的問題などがある。本研究は、介護者が介護と仕事の両立過程において生じる困難の内容とその対処について抽出し、支援内容を検討することを目的とした。介護者12名(息子6名、娘6名)にインタビューを実施し、質的帰納的に分析した。介護と仕事の両立上生じる困難は、続柄や性差は影響せず、①兄弟姉妹の有無や②働き盛りか、③定年前後か、などが要因となっていた。経済的安定を視野に入れ介護量と仕事のバランスを図りながら、就労形態や仕事内容を調整していた。定年前後では、経済的不安は少なく、早期退職によって介護に専念を図っていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家庭内虐待における被虐待者からみた虐待者の続柄別では、息子が40%、娘が17%前後で推移し虐待者の半数以上が実子である。息子や娘介護者(以下介護者)世代は、介護離職などの社会的問題も生じているが、それらは男性が中心であり実態は明らかではない。また虐待の要因の一つとして介護負担が挙げられるが、仕事との両立過程における心理的葛藤と対処などについては明らかではない。本研究では仕事と介護を継続している介護者を対象とし、介護と仕事の両立過程における困難とその対処を明らかにした。専門職がこれらを理解することによって、介護離職の未然防止や早期介入による介護者の心理的負担の軽減などを図ることが可能となる。
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