研究課題/領域番号 |
18K10590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
望月 宗一郎 健康科学大学, 看護学部, 教授 (30468227)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 自殺予防 / 大学生 / 若年層 / メンタルヘルス / 自殺 / 文献検討 / 教育プログラム / 尺度開発 / リスク対処 / 自殺予防教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、自殺の要因と考えられるリスクに大学生が直面した際「誰かに助けを求めることができる力」を認識させ、育むための効果的な教育プログラムを開発することを目的として進めてきた。 尺度開発のための認識調査は、5つの大学の5学科に在籍する500人(1学科100人を想定)を対象に、無記名自記式質問紙郵送調査を行った結果、380人(76.0%)から有効回答が得られ、探索的因子分析から「負の感情をコントロールする」「意味を見出す」「状況を理解する」「(困った)状況から抜け出せると認識する」の4因子が得られた。 この4因子を強化するための教育プログラムを、試行的に実践し、整備・評価しているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における大学生を対象とした調査結果からは「負の感情をコントロールする」「意味を見出す」「状況を理解する」「(困った)状況から抜け出せると認識する」の4因子が得られた。この4因子の意味するところは、単に自己効力感を醸成させるということに留まらず、今本人が置かれている現状を把握するとともに、いかに周囲に助けを求めることができるかが重要となる。周囲に助けを求めること自体、現代の大学生にとって非常にハードルの高いことではあるが、一定の訓練を続けることで、周囲に頼ってもよいことに徐々に慣れ、ひいては自殺を選択しなくても済むようになる。つまり、本研究は自殺予防の一助となることが期待できる。
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