研究課題/領域番号 |
18K10598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2020-2023) 四国大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
冨澤 栄子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (60709096)
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研究分担者 |
田村 綾子 四国大学, 看護学部, 教授 (10227275)
山口 豪 四国大学, 看護学部, 准教授 (60532182)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 地域在住 / 脳卒中患者 / 健康関連QOL / 成人期 / 不確かさ / 軽症脳卒中患者 / 外来 / SCU / 脳卒中 / 再発予防 / 頸動脈エコー / 血行動態 / 評価指標 |
研究実績の概要 |
2023年度は,2019年度に調査した脳卒中患者のデータを分析し,地域在住の脳卒中患者の健康関連QOLに関連する要因を検討した. 地域在住の脳卒中患者131名から回答を得た.平均年齢64.4(SD14.4)歳,男性61名(46.6%),女性70名(53.4%),であった.対象者のSF-8の平均は,全体的健康観(GH)49.2(SD7.8),身体機能(PF)48.4(SD8.3),日常役割機能(身体)(RP)49.2(SD8.3),体の痛み(BP)51.1(SD10.1),活力(VT)48.5(SD6.8),社会生活機能(SF)50.7(SD8.4),心の健康(MH)50.1(SD7.8),日常役割機能(精神)(RE)51.0(SD6.5)であった.群間比較の結果,性別はMHに,病型はSFに,職業の有無はVTに,脳卒中の再発の有無はREに,NIHSSはBP,VTを除く全てのSF-8の下位尺度に,BIはGH,MH除く全てのSF-8の下位尺度に,後遺症の有無はPF,BP,VTを除く全てのSF-8の下位尺度に有意差が認められた (p<.05).重回帰分析では,SF-8下位尺度のGH,PF,RP,VTはBIと関連し,SFはBI,後遺症の有無,病型,性別と,MHはNIHSS,性別と,REはBI,NIHSSと関連していた(R2=.098~.286). 地域在住の脳卒中患者の健康関連QOLは,慢性疾患を有する日本国民の平均値と比較して身体的な下位尺度であるGH,PF,RPが低値であった.また,健康関連QOLの関連要因は,脳卒中重症度,BI,後遺症の有無といった身体的な機能障害であった.退院後に地域で生活する脳卒中患者では,特に日常役割機能や社会生活機能に関連する脳卒中重症度,BI,後遺症の有無に着目した継続的な看護支援の必要性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
covid-19感染拡大状況により,研究協力病院での患者を対象とした調査研究が困難な状況が続いており,頸動脈エコーによる頸動脈血行動態に関するデータ収集が進まなかった. 2024年度は,最終年度の為これまでのデータをもとにさらにデータ解析を進めていく予定である.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度もcovid-19感染拡大状況により,研究協力病院での患者を対象とした対面での調査研究が困難な状況が続いた.2024年度は,最終年度の為,これまでの調査データをもとにさらにデータ解析を行う予定である.
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