研究課題/領域番号 |
18K10644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
鳥田 美紀代 東邦大学, 健康科学部, 准教授 (50325776)
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研究分担者 |
杉本 知子 北里大学, 看護学部, 教授 (00314922)
高柳 千賀子 東京情報大学, 看護学部, 准教授 (60310314)
佐瀬 真粧美 東邦大学, 健康科学部, 教授 (10225906)
谷本 真理子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (70279834)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知症カフェ / 質評価 / 認知症 |
研究実績の概要 |
令和3年度に引き続きCOVID-19の感染拡大の影響を受け、研究活動の遂行が困難な状況が続いている。研究期間確保のため、令和5年度まで研究期間の延長申請を行った。今年度は、厚生労働省および全国の認知症カフェ関連団体のホームページ等から、近年の認知症カフェの事例を収集して認知症カフェの近年の動向を把握するとともに、認知症カフェ運営における課題、ニーズ、評価、効果、成果、影響、要因、質、継続等のキーワードを用いてここ数年間の研究成果の有無と内容を確認した。その結果、認知症カフェは、運営組織の特徴や地域性を反映し多様な発展を遂げつつあること、COVID-19を契機として災害や緊急事態禍における認知症ケアの地域の拠点としての実績が積み上げられつつあること等が確認できた。一方で、多様に発展を遂げつつあるカフェの質を保証するための評価の視点を整理する際には、その枠組みが明確に示される必要があることが示唆された。当事者を主体としてニーズに応じた発展を遂げつつある認知症カフェの実態をふまえ、外部からの他者評価の視点としてではなく、利用者および運営当事者を主体とした評価指標が有用であることがあらためて確認できた。引き続き、関連する知見の収集と詳細な考察、研究者間での討議を行い、本研究の最終成果となる評価ツールの項目や構成、全体的な評価の枠組み等を検討する計画である。 また、これらの知見をふまえて、対象者のリクルート方法、データ収集の内容等について妥当性を再検討中である。令和4年度中に研究協力者から2か所の認知症カフェの紹介を受けているため、令和5年度ではこの2施設を含めて調査協力の依頼とデータ収集を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度に引き続き、COVID-19の感染拡大の影響により研究活動の遂行が困難な状況が続いている。具体的には、研究対象者(認知症カフェ関係者)に高齢者が多いため、感染症罹患のリスクを考慮してインタビュー、ヒアリング等緒フィールド調査を自粛していたこと、認知症カフェの中にはCOVID-19の影響で活動休止を余儀なくされている団体も多く、非日常的な状況下にあることが予測されることから、調査協力の検討に伴う負担が大きいことが予測されること等が大きな理由である。年度の後半ではZOOM等のICT機器を活用したデータ収集方法についても検討したが、実現には至らなかった。同時に研究者側についても、COVID-19の感染拡大に伴い教育活動の業務の増大が令和2年度以来慢性的に続いており、研究活動のために時間を確保することが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
主な推進方策は令和4年度と同様である。すなわち、研究期間を延長し、必要に応じて研究計画の修正を検討しながら研究を推進する。具体的な方策として、①質的なデータ分析に解析ソフトを用いることを検討する、②当初の予定よりも研究対象者数を減らし、対象者の背景や認知症カフェの多様性を考慮したサンプリングによりデータの多様性を補う工夫する、③オンラインインタビューに対応できるようなデータ収集環境を整備しておく、④計画的な研究の推進のため、定期的な研究者会議を開催することを検討する等を考えている。
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