研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的はピエゾセンサーを用いた嚥下評価法の臨床上の有用性を検討し、さらには新潟市での摂食嚥下評価およびリハビリテーションに関しての医療施設間の連携システムを確立することである。嚥下造影検査を用いての舌骨の動きと頚部前方に装着したピエゾセンサーの波形を同時に測定し、結果として、舌骨の3相の動きと波形の3つの相の潜時がそれぞれ有意に相関した。本嚥下機能評価法は嚥下機能のスクリーニングとして臨床応用可能になると思われる。また、連携の会として新潟摂食嚥下ネットワーク懇談会を発足した。実際の活動を行うため、新潟嚥下手帳を発刊し、ネットワーク環境を整備し、その詳細はホームページに掲載している。
近年、日本では超高齢化社会に直面しており、高齢者の摂食嚥下障害の増加が危惧される。本障害は誤嚥性肺炎を併発し、高齢者の死亡原因となり得る重要は病態である。本障害を正確に、かつ簡便に評価できるピエゾセンサーを用いた嚥下評価法は学術的意義が高い。また、新潟市での連携の会として、新潟摂食嚥下ネットワーク懇談会を発足し、連携ツールとしての新潟嚥下手帳を開発・発刊し、さらには摂食嚥下障害の評価およびリハビリテーションが行える施設、また嚥下調整食の内容がホームページで閲覧可能になっている。本研究の結果は今後の地域での摂食嚥下障害へのアプローチとしてのさきがけであり、社会的意義は大きいと思われる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
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