研究課題/領域番号 |
18K10684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
沖田 学 高知工科大学, 地域連携機構, 客員研究員 (80816934)
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研究分担者 |
朴 啓彰 高知工科大学, 地域連携機構, 客員教授 (60333514)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 高齢運転者 / 軽度認知障害 / 認知症 / 運転リハビリテーション / 高齢ドライバー / リハビリテーション / 健康運転寿命 |
研究成果の概要 |
認知機能低下を疑われる運転者は認知症と診断されない限り詳細な医学的評価や改善策の介入が無く運転を継続する。そこで、高齢運転者の認知機能を分類して認知機能と運転能力を分析した。認知症群では認知機能のみでなくペダル操作や車体操作の能力が低下し、軽度認知障害者では注意を基盤とした運転能力の低下を認めた。さらに、医学的介入として個別に低下した能力に合わせた運転リハビリテーションを実施した。4週間で8回の運転リハにより認知機能向上だけでなく注意が必要なペダル操作が安定し、車体位置の操作が正確になった。個人の運転能力は低下した認知機能に影響され、医学的支援として個別リハビリテーションの可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知機能が低下した高齢ドライバーによる交通事故が社会問題として注視されている。特に、軽度認知障害(MCI)を疑われるドライバーは、認知症と診断されない限り詳細な医学的評価や改善策の介入が無く運転を継続する。本研究により現役のMCI高齢ドライバーの特性が示された。MCIドライバーは、注意機能を必要とする運転項目が苦手であった。また認知機能と運転特性からなる個人の能力に応じた集学的な運転リハビリテーションにより認知機能だけでなく運転能力が改善される可能性が示された。このことは、運転せざる得ない地方の高齢ドライバーに対して、健康運転寿命の延伸に重要な意味をもつ。
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