研究課題/領域番号 |
18K10693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
真先 敏弘 帝京科学大学, 医学教育センター, 教授 (00585028)
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研究分担者 |
斉藤 史明 帝京大学, 医学部, 准教授 (40286993)
前島 洋 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (60314746)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 再生医療 / 皮膚再生 / PDGF / シュワン細胞 / 細胞移植 / 再生治療 / 幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 成長因子 / 血小板由来成長因子 / 血管再生 / 神経再生 / 創傷治癒 / 運動器 / ハンセン病原因菌 |
研究成果の概要 |
シュワン細胞の神経外組織再生作用について検討した。その結果、マウス一次培養シュワン細胞がPDGF-AA, IGF-BP3を培養上清中に分泌すること、またRT-PCRによりこれらの遺伝子をマウス一次培養シュワン細胞が発現することを明らかにした。特にPDGF-AAは組織再生において中心的役割を果たすblastemaの増殖を促進する作用が報告されている。またマウス皮膚損傷モデルに対する細胞移植実験においては移植シュワン細胞がホスト由来シュワン細胞をリクルートすることによって皮膚再生を促進している可能性が示唆された。ただし移植実験においてシュワン細胞が皮膚再生を促進する直接的な証拠は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はシュワン細胞が皮膚再生を促進する可能性を示唆した。特にシュワン細胞によるPDGF-AAの分泌は両生類・哺乳類の組織再生に中心的役割を果たすblastemaの増殖促進を示唆する点で重要である。本研究の成果は、学術的には末梢神経に限定されていたシュワン細胞の概念が覆る可能性を示唆し、シュワン細胞の組織再生という新しい機能を解明する研究を促進し、ひいてはシュワン細胞についての新しい概念が作られる可能性がある。また社会的にはシュワン細胞移植という再生医療の新しい方法を提示し、再生医療の発展を促進すると期待される。
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