研究課題/領域番号 |
18K10703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
齊藤 展士 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (60301917)
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研究分担者 |
笠原 敏史 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (10312422)
前島 洋 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (60314746)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 姿勢学習 / 筋活動 / 高齢者 / 姿勢制御 / 運動制御 / 外乱刺激 / 適応 / バランス / 加齢 |
研究成果の概要 |
我々は,高齢者におけるバランス能力改善を効率的に達成するためのトレーニング方法の開発を目指し,健常若年者と健常高齢者を対象として立位における急速運動停止課題,足関節底背屈調節課題,足趾課題を行い,バランス能力への加齢の影響と加齢に関与するバランス要素を調べた.研究の結果,バランス能力改善に欠かせない要素として前脛骨筋と下腿三頭筋の筋出力調整能力,同時収縮と相反性収縮の切り替え能力,足趾やそれに関わる筋の働きがあり,それらは加齢の影響を受けやすいことを明らかにした.それらの能力を改善するためのトレーニングに体性感覚系入力が必要だと考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の総人口に占める高齢者の割合は約30%と過去最高を記録し,急速に高齢化が進んでいる.加齢は身体機能や認知機能の低下を引き起こし,転倒・骨折・寝たきりを助長する.本研究によりこれまで知られていなかった高齢者の転倒を効果的に予防するためのトレーニング方法の考案に寄与する知見を得た.加齢により低下した下腿の筋の働きを時間空間的要素において改善することで高齢者のバランス能力を向上できることが示唆され,転倒や寝たきりを予防できる.これは,医療費等の社会保障への貢献にもつながる.
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