研究課題/領域番号 |
18K10704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北里大学 (2019-2022) 群馬大学 (2018) |
研究代表者 |
今井 忠則 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70381423)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 作業参加 / 作業療法学 / 老年学 / 社会参加 / ヘルスプロモーション / 作業科学 / 予防医学 / 地域保健 / リハビリテーション医学 / 介護予防・支援技術 / 高齢者保健 |
研究成果の概要 |
作業参加(本人にとって大切な活動への従事)の状況が,長期間の健康や幸福にどのような影響があるのかを明らかにすることを目的に,日本の地域高齢者498名を14年間(当初12年間の予定であったが新型コロナ感染症の流行で2年間延期した)に渡って追跡調査した.その結果,作業参加が良好であった人(良好群)は,不良であった人(不良群)と比べて,14年後の慢性疾患(心疾患および脊柱・脊髄障害)の有病率や,入院および要介護状態になるリスクを低めることが明らかとなった.加えて,コロナ禍で影響を受けた余暇活動の種類や,その健康状態(抑うつ・不安,生きがい,主観的健康感など)への影響も明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本人にとって大切な活動に満足に従事できること(作業参加)は,健康や幸福にとって重要であると従来は経験的に考えられてきたが,その予防医学的根拠は不十分であった.そのため,予防医学で作業参加が不良な状態は軽視されがちであった(例えば,介護予防や社会的な緊急事態時など).本研究では,地域の高齢者約500名を14年間に渡って追跡することで,作業参加の状態は,慢性疾患や入院・要介護状態等のリスクを低下させることを明らかにした.本研究成果は,作業参加(「活動や参加」)の健康や幸福に対する重要性を科学的根拠を伴って再認識させるものである.今後のより適切な予防医学や保健医療行政の一助となることが期待される.
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