研究課題/領域番号 |
18K10709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
弓削 類 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20263676)
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研究分担者 |
末田 泰二郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (10162835)
栗栖 薫 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (70201473)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 微小重力 / 細胞移植 / 神経再生 / 抗炎症 |
研究成果の概要 |
本研究では、模擬微小重力環境で培養した間葉系幹細胞の中枢神経疾患モデルに対する治療効果とそのメカニズムを解明することを目的とし、継続した研究を行ってきた。 虚血性脊髄損傷モデルラットに対し、急性期で通常重力環境または模擬微小重力環境で培養された間葉系幹細胞を投与し、運動機能の評価を行った。その結果、無処置に比べ、模擬微小重力環境培養で有意な運動機能の改善を示し、脊髄におけるアポーシスとそれに対する内因性の神経保護効果を高めることが示され、模擬尾錠重力環境は薬剤や遺伝子処理を必要としない簡易かつ効率的な幹細胞培養環境であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国において、脊髄損傷を対象に、自家間葉系幹細胞を用いた再生医療の臨床試験がすでに開始されているが、優れた改善を示さない症例も報告され、既存の細胞治療のみでは効果が不十分であることが指摘されている。解決法の一つとして、培養環境の変化による細胞応答を利用した治療効果の賦活化が挙げられる。本研究は、臨床応用に最も近い細胞である間葉系幹細胞を使用しつつも、その由来組織による違いや、さらには治療効果を高める培養環境として、模擬微小重力環境に着目した。
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