研究課題/領域番号 |
18K10720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
菅野 倫子 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (60316627)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 発話分析 / 失語症 / 原発性進行性失語 / 原発性進行性失語症 / 統語機能障害 / 言語聴覚療法 / 神経変性疾患 / 文産生障害 / 統語理解障害 / 統語機能 / 文産生検査 / 音韻機能 |
研究成果の概要 |
認知症を呈する神経変性疾患においては、言語症状のみが先行する原発性進行性失語症(PPA)が存在する。PPAはサブタイプに分かれるが、その中でも非流暢な発話を特徴とする進行性非流暢型失語症に着目し、発話の統語的特徴から脳血管疾患による失語症との違いを分析した。 結果として、進行性非流暢型失語症例の発話の統語的特徴として、文型の単純化、使用する動詞の狭小化、格助詞の出現数の減少を認めた。また、主命題数は健常者と同様に保持されることがわかった。今回の結果を踏まえさらに経時的変化を分析することで、発話症状の変化に応じた組織的な支援方法の開発につながると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、認知症の中でも特異な経過をたどる原発性進行性失語を取り上げ、その発話特徴を比較分析した。原発性進行性失語は緩徐に進行し、身体的問題は初期には生じないため、言語障害について周囲の理解を得られにくく、初期の段階であっても当事者は社会的な孤立や孤独感を抱えることが多い。今回の研究は、日本語話者におけるPPAの発話特徴を明らかにすることによって、言語症状へのより的確な支援方法を開発する基礎的資料として利用できる。
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