研究課題/領域番号 |
18K10760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
伊澤 奈々 順天堂大学, 保健医療学部, 非常勤講師 (60384038)
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研究分担者 |
岩室 宏一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80384775)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 姿勢異常 / 足底圧 / 立位 / 歩行 / 体軸症状 / 足底圧分析 / 脳深部刺激療法 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病(PD)における体幹機能障害について立位や歩行時の足底圧を測定して検討した。また、視床下核脳深部刺激療法(STN-DBS)前後での体幹機能の変化を検討した。 PD患者を前傾姿勢のない(PD-)群とある(PD+)群にわけ、足圧測定機能付きトレッドミル上で足圧を測定した。結果、立位評価ではPD+群で有意に後方に荷重していた。歩行評価ではPD患者全般で踵荷重が不十分で、その程度はPD+群で際立ち、全足底接地であった。STN-DBS前後の立位歩行評価では、術直後に立位時の体幹動揺性を認めたが、徐々に改善した。歩行解析では術後に初期接地時の踵荷重が増加し、正常歩行に近づくことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
姿勢異常を伴うパーキンソン病(PD)患者では、立位時に後方荷重になっていることを明らかにした。これが、後方への易転倒性の原因の一つであることが考えられる。意識的に前方荷重にすることで転倒のリスクを軽減できれば、PD患者に周知することで転倒、骨折やそれに伴うADLの低下を防げる可能性があり、社会的意義は大きい。 また、PDによる歩行障害については、初期接地時の踵荷重が減少し、全足底接地になっていることがわかった。また、視床下核脳深部刺激療法(STN-DBS)後に正常歩行に近づくことが示された。PDにおける歩行障害がSTN-DBSによって改善する可能性があり、学術的意義があると思われる。
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