研究課題/領域番号 |
18K10767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
小野 圭昭 大阪歯科大学, 歯学部附属病院, 教授 (60221165)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 摂食嚥下 / 嚥下反射 / 咀嚼嚥下 / プロセスモデル / 誤嚥 / 誘発 / 口腔感覚 / トリガー / 嚥下機構 / 口腔内感覚 / 鼻呼吸動態 / 嚥下造影検査 |
研究成果の概要 |
咀嚼嚥下では随意的な運動が命令嚥下に比べ減少し,咀嚼中に食物が十分に処理された時に半自動的に嚥下が起こる.咀嚼嚥下において,舌骨挙上開始時にすでに口腔期が開始されることから,咀嚼嚥下の誘発には,咽頭の感覚入力が必ずしも必要ではなく,咀嚼中の口腔感覚により誘発されていると考えた.そこで,このことを検証するため,口腔感覚を麻痺させて嚥下動態を解析することにより,咀嚼嚥下に及ぼす口腔感覚の影響の有無を明らかにすることを目的とした. その結果,口腔感覚を麻痺させた場合,咀嚼嚥下誘発の時間が有意に延長したことから,咀嚼嚥下の誘発に口腔感覚が影響を及ぼす可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常,食事時の嚥下様式は咀嚼嚥下である.近年,嚥下機能の解明,摂食・嚥下障害原疾患の予防および治療法の確立等の研究がおこなわれているが,命令嚥下についてのみ行われ,咀嚼嚥下については未だ明かではない. 従来の研究から,咀嚼嚥下時,嚥下の誘発に咽頭からの感覚入力を必ずしも必要とせず,咀嚼中の口腔感覚により引き起こされる可能性が考えられる.そこで,口腔感覚を麻痺させ,麻酔前後の咀嚼,嚥下運動および呼吸動態を解析することによって,咀嚼嚥下に及ぼす口腔感覚の影響を明らかにすることを目的とした.このことにより,リハビリテーションへの指標が得られ,さらに誤嚥治療ならびに予防に役立てられる可能性がある.
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