研究課題/領域番号 |
18K10771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
近藤 和泉 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副院長 (50215448)
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研究分担者 |
大沢 愛子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医長 (10388944)
前島 伸一郎 金城大学, 看護学部, 教授 (50260815)
松居 徹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70199735)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 意識障害 / 慢性期 / 高次脳機能障害 / 評価尺度 / 予後予測 / 効果判定 / 植物状態 / 社会性行動障害 / レジストリ / 遷延性 / 高次脳機能 / 頭部外傷 / 社会行動性障害 / 評価システム |
研究成果の概要 |
急性期病院における頭部外傷患者で、軽度の意識障害の遷延化の傾向を持つ者をスクリーンアウトした上でレジストリー化するシステムを構築した。レジストリの運用は、COVID-19感染症蔓延のため開始できなかったが、レジストリと看護評価尺度の開発のために使われるNational Agency for Automotive Safety and Victims’ Aid (NASVA)スコアのデータに対してRasch分析を行った結果、10項目の適合度が1.5を超えており、新たな説明の付加が必要であることが明らかになった。また有用性を高めるために、各項目の尺度化スコアから難易度マップを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性期の意識障害に対しては、1974年に太田らが、頭部外傷や脳血管障害の意識障害を正確かつ普遍的に評価するための尺度であるJapan Coma scale (JCS)を考案しており、我が国で広く用いられてきた。しかし、覚醒レベルが高次脳機能に影響を与えるだけでなく、頭部外傷自体が高次脳機能障害を起こすため、慢性期の軽微な意識障害の評価を、JCSで行うことはできず、このような患者が社会的な差別の対象になってきたことを考えると新たな評価尺度の作成が望まれる。このためのレジストリの作成とさらに看護評価のための尺度の基礎作りを行ったことは大きな学問的な意義があると考えられる。
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