研究課題/領域番号 |
18K10790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
下田 信明 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (00275786)
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研究分担者 |
望月 秀樹 杏林大学, 保健学部, 教授 (20612576)
武田 湖太郎 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (50618733)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 手の心的回転課題 / 利き手 / 脳機能 / 課題遂行方略 / 課題遂行能力 / 運動イメージ / 加齢 / 男女差 / 脳卒中 / 経時的脳機能計測 |
研究実績の概要 |
本年度は,脳卒中患者を対象として手の心的回転課題(HMRT)遂行における応答時間プロフィールと機能障害の程度の関連性を明らかにすることを目的に,初発脳卒中患者13名を対象として実験を行った.その結果,応答時間プロフィールと機能障害の程度に相関関係はなかった.この結果は,脳卒中患者における機能障害の程度にかかわらず,HMRTを運動イメージ評価・訓練の一つとして活用できることを示唆している.また,高次脳機能障害リハビリテーションに関する図書を編集・執筆した.HMRT遂行には運動イメージが関与するとされており,運動イメージは高次脳機能の一つである.この図書編集・執筆において,本科研費研究を通して得た知識・知見を役立てた. 研究期間全体を通じては,① HMRT遂行において応答時間の男女差があること,具体的には男性は左手写真と右手写真で応答時間に差がなかった一方,女性は左手写真への応答時間が右手写真より長いこと,②健常高齢者において,HMRT遂行能力の違いが遂行方略に影響していること,③健常若年者群,中年者群,高齢者群において,中年者群,高齢者群の課題成績が良好な者のみ若年者群と同様,手背写真の遂行方略として視覚イメ-ジ方略を用いていること,④HMRTにおける試行回数によって遂行方略に変化がある参加者とない参加者がいること,よってHMRT遂行を運動イメージ評価・訓練に用いるためにはその個人差を考慮する必要があること,⑤脳卒中患者におけるHMRTの正答率と機能・能力障害の程度に有意な相関はないこと,の5点を明らかにした.
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