研究課題/領域番号 |
18K10799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪人間科学大学 |
研究代表者 |
杉生 真一 大阪人間科学大学, 保健医療学部, 教授 (90397688)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / 下行性疼痛調節系 / 口腔顔面領域 / セロトニン / 下行性疼痛調節 / 吻側延髄腹内側部 / 口腔顔面痛 / 下行性疼痛制御 / RVM / 三叉神経 / c-Fos / 侵害受容行動 / サポリン / ホルマリンテスト / 疼痛 / 延髄吻腹内側部 |
研究成果の概要 |
本研究では、口腔顔面領域の疼痛機序について、中枢内下行性疼痛制御に関わる延髄吻腹内側部(RVM)の役割の一端を明らかにした。RVM内には、三叉神経核へ投射する多くのセロトニン(5-HT)作動性ニューロンが存在し疼痛制御を行っていることから、その働きを明らかにするため、anti-Serotonin transporter-Saporinを利用してRVM内の5-HT作動性ニューロンを選択的に削除した動物を作成し、動物の侵害受容動態を調べた結果、対照群に比べ、痛みが緩和された。この結果からRVM内の5-HT作動性ニューロンは疼痛を促進する働きを有することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経毒と結合した抗IgG セロトニン(5-HT)トランスポーターを用い、延髄吻腹内側部(RVM)の5-HT作動性ニューロンを選択的に削除した(Anti-SERT-Sap)モデルを作成した。そのモデルを使用し、ホルマリン(FC)テストを行った結果、侵害受容性疼痛関連行動数が減少し、三叉神経核尾側亜核のc-Fos陽性細胞数も減少したことにより、RVMの5-HT作動性ニューロンが侵害受容機能を有することを示した。また5-HT作動性ニューロンは神経障害性疼痛モデルで活動性の増加を認め、中枢内下行性疼痛制御に重要な役割を果たす根拠の一端を示した。これらの結果は社会的意義があり、今後の研究へと波及する。
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