研究課題/領域番号 |
18K10830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
柳田 信也 東京理科大学, 教養教育研究院野田キャンパス教養部, 教授 (80461755)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 身体活動 / 豊かな環境 / セロトニン / ドーパミン / マイオカイン / 運動 / ヒラメ筋 / 身体活動量 / 自発運動 / モノアミン / 集団飼育 / 埋め込み型活動量計 / 個体識別 / 脳神経系 |
研究成果の概要 |
身体活動は運動だけではなく、生活活動も含まれる。身体活動や運動が生体機能に及ぼす効果のメカニズムを解析するためには動物モデルが用いられるが、生活活動を模擬したモデルは極めて少ない。本研究では、飼育ケージを多層性にすることで生活の中で自然と身体活動量が増加するモデルを創生し、その環境で飼育した動物モデルの脳や筋機能が解析された。 その結果、不安や鬱と関連する脳内セロトニン量の増加傾向やヒラメ筋重量の増加という興味深い成果が得られた。一方で、関連する遺伝子発現においては運動とは効果を異にする反応を確認している。本研究の成果は、運動のみに依存する身体活動量増加に対して有益な示唆を与えるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動量の不足や身体不活動状態は全世界の抱える健康課題である。世界中でさまざまな身体活動増進に関する取り組みが行われているが、解消傾向は認められていない。身体不活動は既に主要な健康阻害因子である。その原因の一つとして、運動に対する嗜好性や実行性の二極化が挙げられる。本研究では、運動ではなく身体活動、特に生活活動の増加が心身の健康に与える効果のメカニズム解析をする基盤となる動物モデルの解析が行われた。この成果は、日常生活の行動変容を促す基礎データとなると考えられ、スポーツ科学や健康科学における学術的価値は高い。また、全世界的にみても身体活動の増加という社会的意義が深いものである。
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