研究課題/領域番号 |
18K10834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
西多 昌規 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (10424029)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 睡眠 / スポーツ / 運動 / 学習 / 身体運動 / 運動学習 / 注意 / 脳波 / 生体リズム / 精神生理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、慢性的な睡眠不足(睡眠負債)と身体運動との関連に着目し、睡眠時間の延長によって運動機能が向上する機序の解明を目指すものである。睡眠延長手段として日中の仮眠を3日間連続してとった群を睡眠延長群とし、通常の睡眠習慣を取った群を比較対照群として、スポーツ関連の高次運動機能を評価した。運動学習の指標としてRotation adaptation task(RAT)を課題として採用し、連日の仮眠による睡眠延長(睡眠負債解消)効果を評価検討した。仮眠後の保持テストにおいて、仮眠群が覚醒群よりも有意な所要時間の短縮を認めたことから、継続的な仮眠は運動記憶を長期的に保護・促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ競技の練習において日中練習を行っている場合に、継続的に練習後に仮眠を取り入れることによって、長期的に見て運動技能の習得が早まり、スムーズな技能の上達につながる可能性が示された。人間は日常で自身の身体を動かして生活していることから、スポーツレベルでの複雑な動きではなくても身につけなければならない動作は多々あることからも、仮眠の学習面での有用性も示唆された。仮眠の健康効果や記憶学習に対する効果を考えると、日常的な日中の仮眠を行うことによって、認知的、身体的双方の要素において、恩恵を享受する可能性が考えられる。
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