研究課題/領域番号 |
18K10850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
結城 匡啓 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (90302398)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | スピードスケート / 金メダリスト / 骨盤の動き / 3次元解析 / 上肢の動き / バイオメカニクス / エクササイズ / トレーニング手段 / 遊脚 / ドロップジャンプ / 遊脚動作 / 速度獲得 / 競技力向上 |
研究実績の概要 |
本研究では,スピードスケートの金メダリストを含む国内トップ選手の滑走動作を対象に体幹の多分節剛体リンクモデル化により骨盤周辺部位の動きに注目して3次元的にとらえ,遊脚の動きが滑走速度の獲得に及ぼす影響についてキネティクス的に検討することを目指し、これまでに検討されてこなかった骨盤・体幹部を介した両脚間の身体重心の移動メカニズムについて解析することを目的としている。 これまでに課題2について、以下の結果が得られている。しなわち、①ドロップスケートジャンプ動作(台上から片脚で落下して着地したのち,すばやく側方に大きくジャンプするエクササイズ動作)では,金メダリストを含む全被験者で、台高0.2mでは左右の試技で側方への跳躍距離に差がないものの,台高0.4mでは右に比べて左の跳躍距離が有意に小さくなること、②連続サイドジャンプ(スケートの姿勢で側方に片脚でジャンプし,脚を替えながら一方向に移動する模倣動作)では、離地時における金メダリストとオリンピアンの重心速度は大きく,それらはストローク前半の回転運動によるものであること、それらの重心速度は500mベストタイムとの間に有意な相関があること、③骨盤の傾斜姿勢を意識した模倣動作では、骨盤を後傾する(立てる)意識にすることで体幹筋群の筋放電が大きくなること。④側方ジャンプ(スケートの姿勢で側方に片足でジャンプしながら一方向に移動する模倣動作)において,遊脚を意識的に大きく動かすことによって,質量の大きな体幹の側方の角運動量が発生され,その反作用としての側方への発揮パワーが大きくなることが明らかとなった。 当該(最終)年度は、スピードスケートにおける骨盤のコントロールが体幹と遊脚の運動量発生につながる事実を解明し、そのメカニズムについて論じ、原著論文としてまとめあげた。
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