研究課題/領域番号 |
18K10852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
北 一郎 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (10186223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳機能 / 機能的脳ネットワーク / 運動 / 精神機能 / 免疫組織化学 / グラフ理論 / 行動神経科学 / 運動処方 / 運動条件 / 抗うつ作用 / 神経活動 / ネットワーク / 動物実験 / 機能的脳神経回路 / メンタルヘルス |
研究成果の概要 |
本研究では、脳機能向上効果を生み出す最適な運動条件をみつけだすために、免疫組織化学を用いた脳機能マッピング法をベースとして、運動時の機能的脳ネットワークの可視化とその運動条件依存性について解明することを目的とした。結果として、運動による効果的な抗うつ・抗不安効果は、運動強度と運動時間の相互作用によって決定され、低強度あるいは30分以上の運動が効果的である可能性が示唆された。さらに、脳領域間の全体的な機能的接続性は安静時に比べ運動時に減少し、運動時の機能的脳ネットワーク構造は運動強度に依存して異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体運動は情動に関与する複数の脳領域を同時に活性化することにより、多様な精神機能および心理的健康に有益な効果をもたらすことが示唆されている、しかし、運動の恩恵効果を最大限に享受するための至適運動条件については未だ明確となっていない。本研究の成果は、運動がもたらす脳機能向上の神経メカニズムの解明と至適運動条件の探索に新たな洞察を提供するものであり、ストレス社会や高齢化に伴う脳機能の低下、精神疾患の予防・改善に向けた適切な運動処方の確立に貢献するものと考えられる。
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