研究課題/領域番号 |
18K10861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
河合 一武 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (50214581)
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研究分担者 |
西村 幸男 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, プロジェクトリーダー (20390693)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脊髄歩行中枢 / 経脊椎磁気刺激 / 刺激強度 / 歩行様運動 / 脊髄機能地図 / 磁気刺激 / 競技種目特性 / 走パフォーマンス / トレーナビリティ |
研究成果の概要 |
スポーツ選手のスプリント能力を神経生理学から検証することを目的とした。ヒト腰髄にある脊髄歩行中枢を非侵襲的に歩行リズムで磁気刺激して以下の結果を得た。律動的な歩行様の両下肢運動を誘発するための刺激強度特性を調べた。低強度ではホッピング様運動が、高強度では歩行様運動が誘発され、ヒト腰髄に歩行とホップの異なる神経回路の存在を示唆した。 同法を用いてスポーツ選手を対象に腰部18か所を刺激して歩行様運動が誘発される部位を同定した脊髄機能地図を競技別に作成・比較し、運動経験・習慣のスプリント能力への影響を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、脊髄損傷後に損傷を免れた腰髄を硬膜外から電気刺激することで歩行機能を再建できる治療法が開発された。これには侵襲的に刺激電極を埋め込むため、軽度歩行障害の治療法には適さず、非侵襲的な方法が期待されていた。 本研究の目的は、経脊椎磁気刺激を用いて非侵襲的に歩行様運動を誘発するために必要な刺激強度を調べることにより、脊髄歩行中枢の神経回路が賦活されるメカニズムを明らかにするとともに、運動の習慣や介入によるこの神経回路への影響を検証することである。この目的が達成されるならば、本刺激法は、腰髄にある脊髄歩行中枢を賦活することができ、脊髄損傷等の歩行不全に対する革新的なリハビリテーション法になりうる。
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