研究課題/領域番号 |
18K10874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
佐野 加奈絵 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (30762273)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 加齢 / SSC / アキレス腱 / 腓腹筋筋束 / 膝 / 軟骨厚 / 超音波 / マスターズ / Aging / 下腿三頭筋 / 筋活動 / 大腿骨軟骨 / エイジング / 表面筋電図 / ロコモーション / 超音波装置 / 呼吸循環器能力 / 筋腱動態 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは,加齢に伴って骨格・筋腱の形態的・機能的変化が起こるとされている高齢者に着目し,高齢者の身体運動中の骨格筋調整機序を明らかにすること,また,身体運動のパフォーマンスに影響を及ぼす膝大腿骨軟骨の厚さが加齢に伴って変化するのかを明らかにすることを目的とした.本研究成果より,高齢者特有の共縮筋活動による筋腱の振る舞いは,高齢者特有の現象ではなく,筋力低下を補って走運動を行うための補償作用としての,腱の弾性を巧みに利用するための現象であった可能性が考えられた.また,健康な一般高齢者よりも運動強度の高いマスターズ陸上アスリートの膝大腿骨の軟骨厚が太いことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以上の成果より,これまでの高齢者に対する運動処方は,メカニカルストレスの少ない有酸素運動が主流であったが,様々な身体レベルの高齢者が存在することも踏まえ,それぞれの形態や機能の状態に合わせた運動を実施することで,腱や筋,膝軟骨のような軟部組織の健康維持が可能となる可能性がある.今後,歳を重ねてもさらに身体能力を向上させるなど,健康寿命延伸のためには,年齢指標ではなく,それぞれの身体症状に合わせたトレーニングによって,筋骨格系の形態の維持や身体運動における動作の機能的改善を目指すことが必要で,高齢者においても簡易なホッピングジャンプや走運動などダイナミックな身体運動も重要であることが示唆された.
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