研究課題/領域番号 |
18K10895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
坂本 彰宏 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70615434)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | hypoventilation / end-tidal PCO2 / minute ventilation / respiratory responses / endurance / hypercapnia / chemoreceptive function / elite runners / CO2感受性 / 呼吸パターン / PETCO2 / 持久的トレーニング / アスリート / 二酸化炭素感受性 / 換気応答 / 呼気終末二酸化炭素分圧 / 持久的パフォーマンス / ハイポベンチレーション / 持久的運動 / パフォーマンス / 呼吸循環器 / エネルギー代謝 / 換気量 / 持久的運動パフォーマンス / hypoventilation training / hypercapnic training / パフォーマンス指標 / 二酸化炭素代謝 / 呼気ガス分析 / 疲労耐性 |
研究成果の概要 |
本研究により、競技レベルが高い箱根駅伝選手やオリンピック長距離選手は、高強度運動時の換気量(VE)が低く呼気終末PCO2(PETCO2)が高いことが示された。これにより、PETCO2は持久的能力を推定する新たな指標になることや、運動中のPETCO2が高い呼吸応答に適応させるトレーニング法を開発する必要性が示された。 また10週間の持久的ペダルトレーニングを、①通常呼吸または②意図的に呼吸頻度(RR)を低下させVEを制限しPETCO2が高い状態を模倣した呼吸法にて実施すると、漸増負荷試験の運動時間はどちらも向上する、40kmタイムトライアルペダリングは呼吸制限のみ向上する、以上の事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持久的運動選手の評価には漸増負荷試験中の運動時間、最大酸素摂取量、最大仕事率(または速度)などが従来用いられてきた。トレーニングの開発においてもこれらの指標が向上する事が重視されてきた。しかし競技レベルが高くなると、これら従来の指標と競技力との関連性が低下してくる。本研究では、体内でのO2代謝に関わる指標ではなく、CO2に関わる呼吸項目(VEとPETCO2)に着目し、CO2感受性の関与も踏まえてエリート競技者の競技力推定を試みたことが新たな知見といえる。また、実際にVEを低くしPETCO2を増加させる呼吸法を用いて長期に渡るトレーニングを実施し、その効果を検証したことは世界初の試みである。
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