研究課題/領域番号 |
18K10897
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
小林 勉 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20334873)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | スポーツ / SDGs / ソーシャル・キャピタル / 社会開発 / EBPM / ひとづくり / 国際協力 / SDP / スポーツプログラム / 人的ネットワーク / ラグビー |
研究実績の概要 |
本研究におけるこれまでの研究実績の概要は主に次の2点である。 1.ヴァヌアツのコミュニティが抱える課題の明確化:Alternative Indicators of Well-Being for Melanesiaのデータやサント島でのアンケート調査の結果をもとに、農村部におけるコミュニティの実情をソーシャル・キャピタルやウェルビーイングの観点から検討し、コミュニティミーティングの頻度が週1回以下が70%を超えること、地域社会が弱体化や利己主義や不誠実さが強まったと感じている人の割合が高まってきていることを浮き彫りにした。そのような課題を抱える状況において、薄れいく人々のネットワークやそれらの交流機会が生み出してきた価値観や規範を再興することが、現地社会の喫緊の課題となっている実態を明らかにした。
2.ソーシャル・キャピタルのビタミンモデル構築へ向けたプロセスの明示化:長い付き合いを経る中で人々の間の信頼は強化され、相互の互酬性も強くなるといった、ソーシャル・キャピタルの形成を人と人との交流時間によるものとする考え方が一般的にとられる中、時間に比例せずとも、短期間のうちにソーシャル・キャピタルを形成しうるものとしてスポーツの空間が活用できる可能性について検討を行った。途上国コミュニティの社会開発(沿岸資源管理)プロジェクトにおいて、実際にスポーツイベントを開催し、そこで生じていた事象を①コミュニティにおけるソーシャル・キャピタルの構造と行政の対応、②ソーシャル・キャピタルと価値創造連鎖という観点から整理し、ソーシャル・キャピタルのビタミンモデル構築へ向けたプロセスについて概念化を行った。なお、それらの研究成果について今度内を目処に学会発表や書籍刊行を通じて発信する予定である。
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