研究課題/領域番号 |
18K10897
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
小林 勉 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20334873)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | スポーツ / SDGs / ソーシャル・キャピタル / 社会開発 / SDP / EBPM / ひとづくり / 国際協力 / スポーツプログラム / 人的ネットワーク / ラグビー |
研究成果の概要 |
研究成果は以下のようにまとめられる。(i)「スポーツ×SDGs」時代の世界の潮流の実態を明らかにすることができた。(ii)世界と日本のSDPの違いを生み出す社会的背景を読み解くことができた。(iii)スポーツによる社会発展を目指すプログラムが、途上国の教育機会を提供する手段としても機能し、最終的には現地の女性の地位向上にも密接につながるというSDPの支援効果を明らかにできた。(iv)日本のスポーツを通じた国際貢献には、「援助の効果」という視点が欠けているという問題点が浮き彫りになった。(v)スポーツ本来のアウトリーチ性を活かした支援であるSDPの現状と課題が引き出せた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、援助をめぐる根の深い問題やジレンマなどは看過されたまま、スポーツ援助を取り巻く種々の課題にまで踏み込んで考察されることが少ない。スポーツの活用可能性を探る世界の開発の現場では、日本のスポーツ援助の現場に横行する「援助側主導」的な発想とは対照的に、スポーツ援助という行為の向こう側を見据え、援助効果の視点から「援助の先に何を起こせるのか?」を捉えようとしている。以上のように、日本では「援助の有効性」を捉える視点が手薄であり、日本と世界との間に大きな隔たりがあり、SDPをめぐる日本特有の社会的文脈について解読することができたことは、将来的に世界とのタイムラグを縮めていく可能性を有する。
|