研究課題/領域番号 |
18K10917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
林 恵嗣 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (00431677)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 体温 / 皮膚血管拡張 / 熱中症 / 二酸化炭素 / 冷却効果 / 冷却効率 / 快適感覚 / 温熱感覚 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、低温の炭酸泉を用いることで、効果的に、かつ快適・安全に身体を冷却することができるかどうかについて検討した。その結果、水温30℃で濃度1000ppmに設定した場合、水道水よりも約1.7倍冷却効果が高く、不快感も軽減できることが明らかとなった。しかしながら、水温をより低くしたり、濃度を低くしたりした場合には、冷却効果が水道水と同程度になったり、不快感の軽減効果も見られなくなることが明らかとなった。これらのことから、身体冷却を行う際には、水温や濃度と言った条件を調節する必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常、炭酸泉は温浴効果を高めることを目的として使用される。これを、冷却効果を高めること、そして冷却時の不快感軽減を目的として使用する点で独創的な研究である。研究の結果、低温で高濃度の炭酸泉に浸漬することで、水道水に浸漬するよりも早く体温を低下させることができ、さらには不快感も軽減できることが示された。このことは、炭酸泉を用いた身体冷却の方法は、水道水を用いるよりも効果的であり、冷却を施される側の負担軽減にもつながることを示しており、新しい身体冷却方法として提案できるものと期待できる。
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